<保育園->大学病院>
午前中、保育園に預けた後、午後から大学病院に行った。
前から気になっていた斜視の診察を受けるためである。
今日は眼科の医師が集団で診察する特別な日らしく、
特殊ケース(斜視など)の患者が大勢予約している。
精密な検査の結果、幸いな事に
翔の目の構造、そのものは正常で、近視や乱視は殆ど無いらしい。
ただ、斜視が酷い状態で放置しておくと、
“利き目”ばかりで見るので、視力が落ちてしまうそうである。
既に翔はどんな格好をした人が医師であるか理解している。
マスク(感染防止のため)をした白衣の先生が
三畳ほどの小さな部屋に、ドヤドヤと入ってきて、
入れ替わり立ち代り、何やら光るものを目の前でチラチラさせ、
何やら一言二言いって去っていく。
いつ何をされるか分からず非常に怖かったに違いない。
顔の表情が如実にそれを物語っていた。
唯一持っていったお気に入りの玩具“ティガー”に触れて、
気を紛らわしているようだった。
だから、「帰るよ!」と行った時の顔とジェスチャーは
それはそれは嬉しそうだった。