川地塾in宮城EA 第一回 3日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事>

天気予報と風向きから判断して、今日は七ヶ宿しか飛べないだろうということで、朝から移動をした。エリアに着くと小雨が降っていたが、直に止んで晴れ間が来るだろうという予想だ。弱いながらも午前中に前線が通過し午後には強風になることが予想されるので、注意事項と対処方法を説明した。

午後になると予想通りフライト可能になったので、テイクオフ(離陸)場に上がった。風は徐々に強くなってきているがまだ飛べない風ではなく、ダミーも飛べているので飛ぶことにした。まず川地がダミーで出た。900m以上は強風なのでそれ以上上げないように指示を出した。ハッキリ言ってトレーニングするには最高のコンディションではないが、前日までの講義の内容を確認する事は出来るだろう。

時々弱くはなるものの全般的には強くなっていて、気象予報サイトの中には18時に7mになると予想している所もあった。自己責任と判断で飛んでくださいと言ったものの、川地が飛んでいると皆さんなかなか降りないので、避難勧告(ランディングするように指示)を出した。

いつも川地は最後まで飛んでいるべきか?降りるべきか迷う。最初に降りれば、確かに塾生は心理的に降りたくなって降りるようだ。しかし、誰かが山の裏側に飛ばされた時や山沈してしまった時などは、飛んでいないと連絡が取れないことが多いのも事実で、過去にその様な事も実際にあった。結局の所、アドバイスをしているのは川地一人だけで、フライトは自己責任としているので、結果論でしか良し悪しを言えないのが現状である。


川地が状況判断で自分自身の行動を決めるしかないのだろうか?

実際の所塾生はどう思っているのだろうか?