森村誠一さんは中学、大学までよく読んだ。

証明シリーズ、悪魔の飽食、終着駅シリーズまで

なかでも「むごく静かに殺せ!」はまだ当時、純粋だった

私には衝撃だった。

内容は、主人公がとある殺人者にいつか自分に最も残酷な殺し方をするよう

契約することから始まります。

主人公は迫る死を前にがむしゃらに働き、自己実現の階段を登る。

月日は流れ、長い年月が経ち、とうとう主人公は企業のトップの座に就く。

その就任披露のパーティで、大勢の目の前で壇上に立って挨拶をしようとした時、

頭上のシャンデリアが落ちてきて死亡。

そう、ここで契約が実行されたのだった。

人間偉くなると、貧しい時代の事を忘れ、そんな契約を結んだことすら忘れてしまい、

権力争いに明け暮れ、やっとの思いでつかんだ社長の座ではあるが

むごい死をもって幕を閉じる。

私はその時、思った。

むごくはなくていいから、静かに死にたいと・・・