引き続き香港の旅。滞在2日目の記録だ。
'88年12月10日(土)
朝早く目覚める。 やはり、 興奮しているのだろう。
7時半頃ホテルを出る。コースウェイベイの地下鉄の駅を目指して歩く。途中、辻々に募金を求める学生の姿がある。 日本で言えば、赤い羽根募金と言ったところだろう。
しかしこちらは、 羽根ではなく赤い三角形のシールである。
募金箱ならぬビニールの 「募金袋」 に小銭を入れるとブレザーの襟にシールを張ってくれた。
地下鉄乗り場にたどり着き、券売機で切符を員う。
チムシャツイまでの運賃、5ドルを確認しコインを入れて5ドルのボタンを押してみたが、コインが戻ってしまう。
ほかの人の買い方を見てようやく分かった。お金を入れる前に、金額ボタンを押すのであった。
そのようにやってみると、テレホンカードのような切符が出てきた。
カードを自動改札機に入れ、金属の棒を回して入る。恐ろしく速いエスカレーターをいくつも乗り換え、やっとホームヘ。
ステンレス車体の電車がやってきた。1車両5ドアである。シートもステンレス、吊革の代わりに車のチェンジレバーのような棒が突き出ている。
アドミラリティで乗り換え、海の底をくぐってチムシャツイ着。
まずは腹ごしらえから。新世界中心(二ユーワールドセンター)地下の「翠景粥麺」へ。
艇仔粥と牛肉腸粉の早餐(朝定食)にする。なかなか淡泊な味わいだ。これで14.5ドル。 レジで払うのではなく、テーブルで合図するとちゃんとお釣りも持ってきてくれる。
ただし、50セントは皿に残す。ウェイトレスへのチップだ。周りの人と同じように自分も真似る。
そして、ゆうべから気にかけていた帰りのNW 018便のリコンファームをしなければならない。ノースウェストに公衆電話からかけてみるが通じない。
困って前にあったシェラトンホテルのロビーのアシスタントマネージャーに聞いてみた。
すると、彼女はデスクからノースウエストへ電話をかけてくれた。相手が出たところで電話を代わった。
搭乗日、便名、 名前、と伝えたのはよかったが、 宿泊先とルームナンバーを聞かれたのには困った。
デスクの前の彼女が、ちょうど他の電話に出たのでそのすきに小声で、
”Caravelle Hotel,707.”
と伝えた。これでリコンファーム完了。
*銅鑼灣(Causeway Bay)-金鐘(Admiralty)の港島線は1985年、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)を通る 荃湾線は1982年の開業。
*「艇仔粥」:ピーナッツ、ミンチ肉、臓物などが入ったお粥。昔は川を行き交う船に向って売っていたのでこのネーミングになったという。
*「リコンファーム」:「予約の再確認」ということで、昔は帰りの便の予約を入れていても、再度電話や航空会社支店で予約している便が出発する72時間前までに「必ず乗る旨」の申告をしなければならなかった。
これが必要なくなったのはいつ頃からだろう。