またしてもショックなことが起きた。
医療政策や医療経済に関する私の「師匠」である、某大学の客員教授を務めるS先生が急逝された。
まだ60代の若さだ。
先生はアメリカの医療制度に詳しく、DRG/PPSやマネージドケアなどについていろいろと教えを請うた。
マネージドケアについては先生の御自宅に5日間ほど通い詰め、マンツーマンでじっくり教えていただいた。
御自宅のある深川近辺で一緒にお昼を食べ、喫茶店でコーヒーを飲んだ。
医療界でP4P(Pay For Performance:医療における業績評価)がブームになった2年前、P4Pについて深く知るために先生にお願いし、P4Pのセミナー(学会)に同行いただき、講義を聞いた後にレクチャーをしていただいた。
P4Pセミナーの開催地はロサンゼルスのビバリーヒルトン。
先生と2人でKAL機でロスに飛び、4日間昼はセミナー、夜は資料の翻訳と個人レクチャーという「贅沢」な日々だった。
ホテル内にある「トレーダービックス」で食事したり、タクシーでビバリーセンターに行って一緒に買い物したりと楽しい日々だった。
ビバリーヒルトンの部屋もツインで同室、まさに寝食を共にした。
夜中まで語り合い、寝坊して慌ててLAXまでタクシーを飛ばしたのも今となっては楽しい思い出だ。
医療政策で今後重要になると注目しているのが、疾病管理(Desease Management)だ。
疾病管理について、今度食事しながら教えていただこうとメールを打ったのが昨夜のこと。
なんとなく虫が知らせたようだ。
先生はまさしくダンディな方で、本当にかっこよかった。
お金にも頓着せず、お金遣いもきれいな方だった。
きっとこれから老いた姿を人に見せるのが嫌で、ダンディな姿のまま旅立ってしまったのだろう。
自分の半年前の記憶が再びフラッシュバックしてきてしまう。
何も手につかないし、何も考えられない・・・。
「人生には上り坂や下り坂、そして『まさか』という坂もある」というが、このところ「まさか」ばっかりだ。