皆様にご心配をおかけし、申し訳ありません。
「ドクターカー」で「救命救急センター」に運ばれ、などと書いたので、運ばれたのは事実ではありますが非常に重病(金正日か?)かと、よりご心配をおかけしているようです。そこで、当日の状況をご説明します。
8日の朝7時過ぎ、いきなり背中全部と胸の真ん中のあたりが、足のこむらがえりのように「ぎゅー」っと絞められたような感じがしました。
同時に両腕がしびれ、だるくなってきて、脂汗が出てきました。
はじめてのことです。なかなか症状が収まらず、苦しかったので妻に119番通報を頼みました。
「救急ですということ」、「循環器科のあるところに搬送を」の2つを言ったように記憶しています。
船橋市はドクターカーがあって、重篤な心疾患の場合などに出動するのですが、このときもたまたまドクターカーが出動できる態勢だったようで、救急隊から「ドクターカーが出せますよ」と言われたそうです。
10分ほど(長く感じましたが)でドクターカーが到着、横になっていた自宅寝室ですぐに血圧、心電図測定、万一に備えてAEDの着装準備(使わずに済みました)、点滴のライン確保、酸素吸入などをしてもらっているうち、だいぶ痛みは薄らいできました。
ドクターカーに乗ってきた先生の判断と、病院側の受け入れ態勢から、船橋市立医療センターの救命救急センターに向かうことになりました。
3次救急施設で、変な表現ですが地元民が普段めったやたらと行ける病院ではありません。
救急車に乗せられ、各種モニターを先生がチェックしながら医療センターに到着。
なんだか時間の感覚がなくてぼうっとしていたのですが、途中で心房細動が起こったりしたようです。
センターに到着すると循環器専門医にバトンタッチ。
ここの医師やスタッフの方々の礼儀正しさには頭が下がります。
救急搬送患者に対しても、「どうしたの?」とかではなく、まず医師自身から「循環器科の●●です」と名乗るのです。
ぼんやりしながらも「これはネタになる」と不謹慎なことを考える余裕も、このときには出てきました。
また、心電図のSTの上昇などから、当初「不安定狭心症」と仮病名(「けびょう」ではなく、「かりびょうめい」です!)が付けられました。
主治医から説明があり、午後からさっそく心カテ(心臓カテーテル)検査をすること、そのため入院が必要なことなどを説明されました。
落ち着いたので、車いすでの病棟移動となりました。
ICUの隣にあるHCU(ハイケアユニット)の個室にまず入室します。
この頃には背中の懲り程度の痛みになっていました。
検査に備えて、点滴(「ポタコールR」:乳酸リンゲル液)にニトロールとへパリンが加えられ、バイアスピリン、プレタール、パナルジンを内服しました。
しばらくすると、看護師さんが検査のための準備などを書いた表を持ってきて、説明をしてくれました。
これがいわゆる「患者用クリティカルパス」です。
そうするうち、弊社藤田会長がさっそく病院に来てくれました。
検査でもし冠動脈に閉塞が見つかり、ステントやバルーンの処置をするとICU泊になり、面会ができなくなるため、午前中に急いできてくれたのです。
差し迫った講演など、演者交代をお願いしなければならず、その対応などについて打ち合わせができました。
今回の入院で困ったのは、家で酸素マスクがつけられたので眼鏡を外され、何も見えないことと、時計もしてなかったので、付き添いの妻がいなければ何時なのかわからないことです。
朝の発作(?)のせいで、私の体内時計は1時間ほど狂ったようで、私が言う時間がことごとく1時間ずれて(遅れて)いました。不思議に感じました。
午後、心カテ検査へ。今は肘の動脈からカテーテルを通すので、あとの止血がだいぶ楽になったと聞いていました。
あとで医療センターのホームページを見ると、循環器科はことにハイレベルなようで、心カテが年間1,400例などと書いていました。
清潔な布をかけられ、腕を消毒、局麻をしました。小手術のようでした。
肘がちくっとしたくらいで、あっという間にカテーテル検査が始まりました。
息を吸ったり吐いたり、止めたりと指示を聞きながらの造影で、まったく痛くもかゆくもなく、心臓にカテーテルの先が達しているなど信じられませんでした。
冠動脈に狭窄はなく、ステント留置などもせずに終了、右腕はがっちりと圧迫、固定がされました。
HCUに戻ると、「遅くなりましたが昼御飯が出てます」と看護師さん。朝から何も食べていなかったので、完食!。
ただし、右腕が使えず、左手で箸を使って食べました。もともと左利きが混じっているので、あまり支障なく食べ終わりました。
食べ終わると今度は一般病棟に移動。4人部屋の窓側に。
検査後4時間程度の腕の圧迫固定が辛いとか、痛いとか聞いていましたが、なんと私は寝てしまいました。
起きると暗くなっていて、腕の圧迫の圧力は少しずつ下げられていました。
主治医の先生に妻とともに呼ばれ、心カテの動画を見せてもらいました。
狭窄はなく、結局「冠れん縮性狭心症」という診断になりました。
遅い昼御飯からまだ3時間くらいですが、病室に戻ると夕食が出されました。
つい、全部食べてしまいました。
その後もうとうとしていると、主治医の先生が腕の圧迫固定を外しにきました。そして明日の朝退院と伝えられました。
あとで病院のホームページを見ると、心カテ検査の場合、入院期間は3~5日となっていました。
「なんで1泊で帰れるの?」と思いながら、一方でとてもラッキーだったとも思いました。
ラッキーというのは、家で発作が起き、妻や次男がいたのですぐ対処してくれたこと、ドクターカーが配備され、循環器専門医がいる施設に搬送されたこと、入院の日に検査をしてくれたこと、もちろん症状が軽かったこともあります。
まさに不幸中の幸いであったと思います。
先月、急性心不全で亡くなった父が「お前も気をつけなさい。無理ばかりしないで、検査でも受けろよ!」とばかりに私の心臓をちくっと突いたのかも知れません。
21時の消灯と同時に、いやその前から寝ていたかも知れません。
6時の検温で起床し、7時に朝ご飯(これも完食)。
8時を過ぎるともう退院の準備です。
会計を見ると、3割負担で約5万5千円。ドクターカーをお願いしたので、在宅医療の項にも料金が記されていました。
検査、注射、投薬など出来高の計算だったので、船橋市立医療センターはきっとDPC準備病院だったのですね。
もう嵐のようなというか、夢をみているような24時間+αでした。
今後は外来通院と、内服薬で様子見です。
あまり心臓に急激な負担をかけること(?)は、しないほうがいいようです・・。
ご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。
お見舞いのコメントをお寄せいただいた、じんくんさん、