「療養病床の真実」というと大げさかもしれないが、診療報酬諮問答申から半年がたち、いま明らかになってきたことを少し書いてみる。
今回の診療報酬改定は、「療養病床つぶし」のように思われているが、真相はそうでないだろう。
では何を削減したかったのか-それはケアミックス病院である。
一般病床を持つが、「急性期」とはいえない状況のところが少なくない。
03年の介護報酬改定で、介護療養病床などにおける要介護1,2の単位数が下がったことで、介護療養病床入院患者の要介護度は上がった。
一方で、医療療養病床は要介護度の軽い患者の割合が多くなっていったのである。
ケアミックス病院の一般病床も、事情は同じだ。
06年のダブル改定で、療養病床に医療区分が導入されるという情報が伝わるにつれ、起こった動きは介護療養から医療療養への病床の届出変更である。
当初は、医療区分1の点数は860点程度にする予定だったという。
しかし、医療療養病床が増えてしまったことから、さらに引き下げが必要となり、764点に落ち着いたということだ。
交渉の中で、区分1を引き下げた見返りに、仮性球麻痺を別表第12に加え、区分引き上げを図ったということである。
療養病床については、しっかり重度の人を診るなり、発熱等をしっかりとチェックし、ケアを行なうことで、一度は医療区分が上がるが、回復につれてまたそれが下がる。
観察や、検査を的確に行なうことによって、医療区分が変化するわけである。
療養病床には、きめ細かい対応が求められる。
一般病床については、次回改定で10:1以上を条件に持っていく可能性が高い。
そうなると、ケアミックス病院が厳しい状況になっていくことは想像に難くない。
DPCは国レベルでのデータの統一化なので、ケアミックスの急性期部分だけ従来通りの出来高、というわけには行かないだろう。
この2年、大きな変化の時期となるようにおもう。
今日(9月4日)も関東のある病院のコンサルティング。
先月からご案内を始めた、弊社の「ケアミックス病院の診断」プロフラムへのお申し込みが順調である。
病院のDPC対応状況や、療養病床の転換について、診断するコンサルティングプログラムで、かなりの予約をいただいた。