1965年(昭和40年)5月5日に日本グラモフォンから発売された園まりさんの18枚目のシングル「この喜びの日に」のジャケット写真です。

 このレコードから渡辺音楽出版制作の曲には、その旨が明記されるようになります。

 最初はアルバム「何も云わないで」と同じ時に撮影されたと思われるドレス姿の写真がジャケットに使われましたが、すぐに曲の内容に合わせた文金高島田の写真に変えて曲の宣伝をされたようです。

 最初のジャケット写真には右下、新しいジャケットには左下に渡辺音楽出版のマークが初めて入れられました。


 園まりさんのレコードはデビュー当時から所属レコード会社の日本グラモフォンが選曲したカバー曲と所属プロダクションの渡辺プロダクションが選曲したカバー曲があったようです。

 2枚目のシングルの「恋する悲しさ」は日本グラモフォンの選曲だったと思いますが渡辺プロダクションは園まりさんの売り出しのために3枚目のシングル「マッシュ・ポテト・タイム」を選曲して臨時発売する事になりこの2枚が同じ日に発売されたと思われます。

 園まりさんが歌謡曲を歌われるようになってからは、日本グラモフォン専属の作詞作曲家が提供する作品と渡辺プロダクション(渡辺音楽出版)が制作する作品をほぼ交互に発売する形になり園まりさんにとって最初の大ヒットになった「何も云わないで」は渡辺プロダクション制作の作品でした。

 「この喜びの日に」も渡辺プロダクション制作の作品でしたのでジャケットの変更という形の話題作りで渡辺プロダクションが力を入れて宣伝したと思われますが残念ながらヒットには至りませんでした。

 

 4月2日から園まりさんが谷啓さんとのコンビで主演をつとめたフジテレビ「天下の学園」がスタートしました。

 4月3日発売のヤングレデイ4月12日号の広告見出しには倉光薫さんの「愛するゆえに園まりさんと別離するの記」が有りました。

 6月5日には藤田まことさん主演で園まりさんが出演された東映映画「一発かましたれ」が公開されました。

 6月20日には谷啓さん、藤田まことさん主演で園まりさんが出演された東宝映画「続 西の王将 東の大将」が公開されました。