園まりさんのアルバム「何も云わないで」

　1965年３月に日本グラモフォンから発売された園まりさんのサードアルバム「何も云わないで(園まりヒットアルバム)」のジャケット写真の紹介です。

　園まりさんの歌謡曲での初ヒットになった「何も云わないで」は1964年６月29日から７月２日、７月６日から11日にNHKテレビと第一放送「きょうのうた」で放映、放送されて10月３日にレコードが発売されました。

　以前、NHKの「歌謡コンサート」にゲスト出演された草野仁さんが、この曲を思い出の曲として紹介され園まりさんが歌唱された事が有りました。

　その時に草野仁さんが「きょうのうた」を観て､この曲と園まりさんの事を好きになりレコードを購入されて園まりさんのファンクラブにも入会された事を話されたのを思い出しました。

　私は1974年２月に関西ローカルの横山やすしさん、西川きよしさん司会の歌番組「シャボン玉プレゼント」に園まりさんが出演されて「何も云わないで」を歌われたのを観て、この曲と園まりさんの歌唱の素晴らしさに魅了されて大ファンになりました。

　園まりさんは大手プロダクションの渡辺プロダクションの所属でしたので人気が低迷してからも歌番組には良く出演されていましたが、その当時の新曲「お帰りなさい」には魅力を感じていませんでした。

　その二年前、1972年にデビュー10周年記念で発売された「旅情」の時のイメチェンには嫌悪感さえ持っていました。

　1973年発売の「恋する女のブルース」で、元のイメージに戻されたので嫌悪感は無くなりましたが、もし「シャボン玉プレゼント」で「何も云わないで」を歌われるのを観なければ私が園まりさんの大ファンになる事は無かったと思います。

　この頃、園まりさんのレコードは、ほとんど廃盤になっていて入手可能なレコードは「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」「恋する女のブルース」「幸せになってね」「お帰りなさい」のシングル盤と二枚組のLPレコード「愛をあなたに」だけでした。

　「愛をあなたに」はベストアルバムになっていて、園まりさんの代表曲をほとんど聴く事が出来ましたが、やはり「何も云わないで」が一番素敵だなと思いました。