1969年後半にアポロン音楽工業からテープのみで発売された園まりさんのアルバム「夜の盛り場―釧路から長崎まで―」の紹介です。

 収録曲は全てカバー曲で●印の曲は効果音と園まりさんのナレーションが被せてあります。

 ●釧路の夜(美川憲一)

 ●旭川ブルース(中坪健)

 ●雨の赤坂(ジャッキー吉川とブルーコメッツ)

 ●熱海の夜(箱崎晋一郎)

 ◯柳ケ瀬ブルース(美川憲一)

 ●京都の夜(愛田健二)

 ◯長崎は今日も雨だった(内山田洋とクール・

  ファイブ)

 ◯中洲ブルース(和田弘とマヒナスターズ)

 編曲は竹村次郎さんと小谷充さんが担当されています。

 「釧路の夜」「熱海の夜」「柳ケ瀬ブルース」「京都の夜」「長崎は今日も雨だった」は前に紹介させてもらった園まりさんの1970年12月発売のレコードアルバム「むせび泣く夜」に収録されていますが効果音と園まりさんのナレーションは除かれています。

 「雨の赤坂」と「京都の夜」は効果音と園まりさんのナレーション入りでCD化されています。

 「旭川ブルース」は1984年に田中あいみさんの師匠である細川たかしさんも「旭川恋の町」のB面でカバーされていますが作曲家、浜口庫之助さんの隠れた名曲で、その当時の園まりさんの歌唱にも合っていてCD化してもらいたい一曲です。

 園まりさんがカバーされた曲では、いしだあゆみさんの「ブルーライトヨコハマ」沢たまきさんの「ベッドで煙草を吸わないで」が高く評価されていますがナレーション入りの「雨の赤坂」と「京都の夜」も当時の園まりさんでしか出せない魅力が有り必聴だと思います。

 「柳ケ瀬ブルース」は先月22日にBS日テレで放送された「新 三人の歌仲間」で彩青さん、二見颯一さんと一緒に歌われた青山新さんの歌唱が素敵で印象に残っています。