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先日、僕がこの仕事にハマった原点のお店に行った。
1年振りに筺
西「ご無沙汰しております。西林です。」
店「あー、お久しぶりです。お元気ですか?」
西「はい。今日9時くらいから2名で予約したいんですが、いけますか?」
店「大丈夫です。お待ちしてます」

一年もご無沙汰してるのに、以前と変わらなく対応してくれた。嬉しかった。
このお店は『もりもと焼肉店』和牛専門店でとにかく旨い。そして、オーナー・お母さん・娘さんで運営していてこの3人の温かさが更に美味しく感じさせてくれる。

もりもとは芸能関係や業界(飲食)関係者にも愛されるお店。
ステーキ屋のオーナーがお店が終わった後、ココで食べて帰ると言うから凄い。

僕がここのお店を知ったのは、G社の営業。
僕は西宮というエリアを担当し、一軒一軒飛び込みをしていた。
その時、『もりもと』の門をたたいた。

西「お世話になります。」
うわ~怖そうな、オーナーがいる。
西「○○と申します。・・・・・・・・・・・・・」と商品の説明をした。

オ「うちはなあ、そんなお店ちゃうからな。TV番組の取材も全て断ってんねん。昨日も新聞が取材したいって、カメラまで持ってきたけど断ってん。そういうのに出ると、客がうわ~と来るやろ?うちはほんまに和牛を使ってやってるから、良い肉ってほんまに数が無いねん。だから、そんなんに出たら常連さんに肉が廻らんくなる。だから無理やねん。ほんで、うちは偉そうかも知れんけど、ほんまに肉の味が分かるお客さんしかいらん。」
そんなことを言われ強敵だな~と思った。
こういう仕事をしていると、こういう断り文句はよく言われる。取材も断ってるって。
でも、何か違うものを感じた。

そして、近くに寄るたびに顔を出した。「元気ですか~?」って。
その間に、HPのラフを自分で作って。また行った。
西「オーナー!おはようございます。今日ちょっと見てもらいたいものがありまして」
オ「なんや?」
西「ちょっとこっちいいですか?」とPCを開き「見てください。作ってきました・・・・・・・・・・(省略)」
オ「よっしゃ!ほんなら、うちの肉がほんまに載せれるんか食べてみい!」
西「えっ!?はい!」(やばい、もしマズかったらどういう反応をしよう・・・)と思いながら、
西「僕、こういう仕事してるんで口は肥えてますよ」
オ「まあ食べてみい」
肉が出てきた。
西「えっ!?何ですか、コレ?」
出てきたのは厚さ3センチはあるステーキみたいな肉。
オ「コレがうちのロースや!あんまり焼いたらあかんで」
とオーナーが焼いてくれた。(コレ硬かったらどうしよう。飲み込もうかな~)
そして、食べた。(なんじゃコレ!?めっちゃ旨い!口の中でとろけていく)
西「えっ!?なんすかコレ。」
オ「どうや?」
西「めっっっちゃ、旨いです」(この後に続く言葉が出てこない(;_;)それくらい旨い)
 「旨い、旨い、めっちゃ旨いです。こんな肉食べたこと無いです。今まで食べてた肉が何やったんやろ
  ?っていうか、旨すぎてコメントできないです。」
ほんまに旨いもん食ったら旨いしか言えない。
オ「おほほほ。そうやろ?あんた、口肥えてるんちゃうんか?」
西「すいません。偉そうなこといいました。まだまだ勉強が足りませんでした。でも、こんなに旨い肉出してはるんやったら、いろんな人に教えてあげましょうよ!Gは検索が出来るんでほんまに旨い肉が食べたいという人だけに見てもらうようにできますから」
オ「これ、載せれるか?」
西「もちろんです!」
オ「よっしゃ!じゃあ、契約書出せ!」

と言うことで、マスコミシャットアウトの店が載せてくれる事になった。
それも嬉しかったが、こんな旨い店に出会えたことそしてこの頑固親父とお付合いできることが嬉しかった。今では、G社の会長もわざわざ東京から足を運んでくれているらしい。
オーナーは70歳を迎える。本当に長生きをして欲しい。ココに行くと田舎に帰った気分になる。
俺のオアシスかな。そして、食というものが与える「感動」や「幸せ」と言うものを俺はココで学んだ。

この日も『もりもと』の美味しい肉を堪能した。
美味しいものを食べると本当に幸せな気分になる。
そして、明日からもまた仕事を頑張ろう!っていう気分にさせてくれる。最高の場所。力の源。

以前にも書いた僕の最愛のおばあちゃんも、亡くなる半年くらい前にココに連れて来た。
お肉が食べれないおばあちゃんがココの肉は美味しい美味しいって食べてくれた。今思えば、俺が唯一おばあちゃんにしてあげたれた事だった。

そしてこの日、おばあちゃんの命日だった。
(おばあちゃんも食べたかったんかな~)