今月は息子が大学を卒業したかもしれない月。4年前とても頑張って無理かなと思っていた志望校に合格。


コロナの影響で入学してから1年半の間に学校に行けたのはわずか2回。オリエンテーリングと1年遅れの入学式。それ以外は全てがオンライン。授業も新入生の歓迎イベントもサークル関連も。不安な始まりだった。


2年の後半になって少し対面の授業も始まった。でも、学生同士会話してもだめ、ただ黙って講義を聞くだけ、学食も1人で、それならわざわざ学校へ行く意味もない、と言っていた。


アルバイトはしていたし、コロナ下でもしょっちゅう友達とは遊びに出掛けていたけれど、肝心の希望に満ち溢れた大学生活も、大学に入ったら絶対行きたいと言っていた海外留学も、全てがなくなり思うようにいかなくなってしまった。


今自分のやりたいことがはっきりしていなくても全然大丈夫だよってもっと言ってあげればよかった。今大学辞めたら仕事も見つかるかわからないしなんて不安を煽るようなことばかり言ってしまった。大学を辞めてもどうにかなるよって言ってやれなかった。あの日、あの日、あの日、見た表情はSOSだったのに何もわかっていなかった。自分が情けなくなる。


合格発表の日、結果を見るのがとても怖くて私と長男が先にネットで見た。受験番号を見つけて合格してるよと言っても、まだドキドキしてなかなか見ることが出来なかった。やっと見ることが出来てみんなで喜んだ。最近あの時の光景が何度も目に浮かんで涙が止まらなくなる。


同じコロナ禍を経験した学生の多くは今月卒業して社会に出ていく。辛い季節が続く。