おはようございます。つくしです。
最近温かくなってきて、私もやっと目が覚めました。
正直、夏も秋も冬も眠っているので、私は一生春を過ごしているように感じるのですが、でもなんとなく、寝ている間は寒かったり暑かったりしたんだろうなーというのはわかります。
最近の私の趣味ですが、私は川土手生まれというのもあって、お散歩しているご老人のファッションチェックにハマっています。
やっぱりご老人でもお洒落な方とそうじゃない方というのはいて、よれよれのタンクトップ一枚でふらふら歩いているおじいちゃんには「おいマジかこのおじさんイカツいな」と思うわけですが、それに反しなんかよくわからないラメ加工の施されたピンクだか紫だかの服に、シャンプーハットみたいなつば広の帽子を被った「私お金持ちですよ」的なおばあちゃんもそれはそれでキツいわ~となります。
丁度いいご老人になるのって難しいんでしょうね。人間は大変だなあと思います。
私は正直生きていて嫌なことはありません。犬にオシッコされようがウンチされようが栄養たっぷりでむしろ嬉しいですし、強い風が吹いても寒いとか痛いとか感じることがないからです。
でも人間は大変そうじゃないですか。スーツでしかめっつらで取引先と電話するサラリーマンとか。
苦しそうにジョギングをして「もうやめたい」と顔に書いてあるダイエット中の女の人とか。
それを見るたび、心底「あー私はつくしでよかったわぁ~~~~」
と思うのです。
ですが、一つ不思議なのが、逆にすごく幸せそうにしている人間もいるということです。
犬と散歩しながら満面の笑みを浮かべる飼い主たち。
川辺で寄り添うカップル。あなたたちが座ってるそこ、昨日犬がオシッコしてましたよ。
サッカーボールを蹴り合う小学生たち。宿題はやったのかな。
私は知っています。人間は楽しそうにしていながら、実は同時に何か不安なことを抱えていたりするのです。
ほんとうによくわからない種族です。
しかし、同時に、認めたくないけれど、そのよくわからない笑顔を見るたびに、燃えるような嫉妬を感じるのです。
萌えるようなっつってね。植物だけにね。
はー羨ましいだこと。
最近、薄々気づいてはいたのです。人間は苦しむから、相対的に嬉しいと感じるんだということに。
感情って相対的なものなんですね。それは辛いことがない私が身をもってわかっています。
だから、そうなれないことが、私のはじめての苦しみです。
つくしは平和に生きています。
平和がいかに不幸なことか、苦難がいかに素晴らしいことか、そこで川を一人眺めて静かに泣いている女子高生は、知っているのかな。どうかな。