R-1ぐらんぷりを観ていて衝撃を受けました。

 

カニササレアヤコさんが面白すぎる!

……という話はさておき。(本当はさておきたくないくらい個人的にはダントツ面白くて、それで一記事書きたいところなんですが、今回の題材とは違うので泣く泣くカット。。。)

 

ほとんど目が見えていない弱視の男性が優勝。かっけえですよね。当然、ちゃんと面白い。

 

 

それがこの濱田祐太郎さん。

 

勿論その素晴らしいネタを拝見できてとても幸せでしたが、僕が同時に嬉しかったのは、R-1ぐらんぷり内のお茶の間投票でも彼はダントツ一位で、ネットでも彼を称賛する声が多数だったこと。

 

僕は、あ、ハンディキャップを抱えた方たちが差別される時代はとっくに終わっていたんだ、ということを強く感じました。

 

なんだか今まで、僕は、心の中で「少数派や弱者がどんな差別を受けようと、自分は味方でいてあげたい」という勝手なことをどこかで思っていたような気がします。でも違った。少数派の人たちを、嘲笑するどころか、特別可哀そうに思うような文化でさえ、もう消えつつある。

 

素晴らしいことです。本当にそのことが嬉しかった。日本の文化ははここ10年で、この点にかけてはとてもいい方向へと移行したように思います。今までその10年間の変化のグラデーションがなめらか過ぎて気づきませんでしたが、濱田さんのお陰でそのことに気づけました。この点に関してもほんとうに感謝したいです。

 

他にもLGBT(レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーといったセクシャルマイノリティのこと)に対する理解だって大きく進歩しました。

昔からそういう人はいたのでしょうが、きっと10年前ならそれを言い出せずに苦しむ人が、今よりずっと多かったんじゃないでしょうか。

お笑い芸人のカズレーザーさんがバイセクシャルだということを公表してもなお大人気なのが、その変化を物語っているような気がします。

 

 

もうマイノリティ(少数派)が肩身の狭い想いをする時代が終わったのかもしれません。

僕の知らない特定の人種や特定の障がいについてなど、ミクロな視点ではまだ理解の進んでいないところもあるのかもしれませんが、マクロに見るともうマイノリティが虐げられることなんてほとんど無くなってきていると言って間違っていないと思いますし、まだ理解の進んでいないミクロな分野への理解も、これから進んでいくことが期待できるんじゃないかと思います。

 

今唯一社会的に虐げられる人たちがいるとしたら、「マイノリティを虐げてしまうマイノリティ」くらいでしょう。

その方たちには申し訳ないですが、僕はこのままのベクトルで変化していって良いと思います。

 

だから、あなたが、「私、実は……」と、マイノリティである部分をカミングアウトしても、周りはきっとあなたに理解を示してくれると思います。

もし理解を得られないなら、それはマイノリティを受け入れないマイノリティということで気にしなくていいです。

 

 

僕も今まで言い出せなかったマイノリティがあります。僕がそれを言い出さなければ説得力が無いので、ここで打ち明けましょう。

それはアスペルガー障害。聞いたことがあるでしょう。簡単に言えば「空気が読めない」先天性の社会性障がいです。ネットで「お前アスペだろ」なんて心無い悪口を目にしたことがあるのではないでしょうか(そういう人を見ると僕は悔しくなります。。。)。

 

父が軽度のアスペルガー障害で、僕はそれよりも軽度ではありますが、その傾向が小さい頃に見られ、13歳の時に母からその名前を聞かされ、必死の思いで周りの「空気」に神経を尖らせて、健常者と変わりないコミュニケーションが取れるように特訓を重ねました。

 

その努力の甲斐あって、今はほとんどそのことでコミュニケーションがうまくとれないことは無くなり、「思ったことを素直に言葉にする人」程度に落ち着きましたが、やはり先天的にそれを背負っていたことに負い目を感じていないと言えばウソになります。

 

しかし、見て下さい僕を。これだけ立派に、社会でもうまくやって生きています。あなたも言われなければ分からなかったと思います。

僕はこれを言うことで、「あ、この文章はアスペルガーが書いているぞ」「この言葉はアスペルガーが吐いた言葉だぞ」と意識されるのが嫌で今までひた隠しにしてきましたが、でもよく考えたら、そうやって悪い方向に意識する人にまで好かれなくてもいいなと思ったんです。

 

自分のストレートな性格が他人を救ったことだって数えきれないほどあった。自分はそれを知っています。ならそれでいいと思ったんです。

 

僕がこれを打ち明けることで、誰かに、「あれ、もしかして私のコンプレックスも受け入れてもらえるのかも」と気づいてもらえたなら嬉しいです。

 

 

 

 

 

長かったですが、ここまで読んで下さってありがとうございました。

実は以前からずっと書きたかったことでした。それを勇気を出して書くきっかけを下さった濱田祐太郎さんには頭が上がりません。

 

 

おわりに、前回の記事の答え合わせです。

https://singoro.net/16henkan/

 

こちらのサイトをご利用ください。

 

 

それではまた!

 

みんな違って、みんないい!