ゴルフというスポーツはかなり特殊で、良い結果に与える要因（変数）がかなり複雑に絡み合います。

例えばこんなに毎回、違う道具を使ってボールを打つスポーツも無いですし、シャフトの軸線の延長上に重心が無い（ホッケーも同様）こと、止まっているボールを打つ行為もそうです。

その要因（変数）の中で、かなりの影響を持つのが「握り方」だと私は思います。

だって他のスポーツで、指を絡める握り方をするものって（たぶん）無いんですよ。

調べてみると・・・、

①元々はベースボールグリップ（含むテンフィンガー）だった

②100年以上前にそれだと球が捕まりすぎたから、右手の力を下げるために、

　右小指を外した＝オーバーラッピング

③更に左手人差し指を外しグリップ真ん中の”支点”をグリップエンド側に近づけ、

　より”ヘッドに力が伝わらない（＝捕まりを抑える）”ようにした

　＝インターロッキング

で、概ね正しいようです。

つまり、②③は『（特殊な）ゴルフクラブでボールを捕まえる事が出来る人のフック対策』な訳で、これでは初心者がスライスで挫折してしまうのも無理はありませんし、益々”勝手に捕まる系”のクラブの増殖で、更に変数が増してしまい、迷いの森に入るわけです。

もう随分前ですが、息子がゴルフレッスンに通いたがったので３カ所ほど体験をした結果、『最初にテンフィンガーで、捕まえる事を覚えたら握り方を変える』事に理解をしてくれたレッスンに行く事にしました。今はインターロッキングですが、それも完全に捕まり過ぎを抑えるため、そして力点を身体に近づけるためでした。

今では小学生ですがドライバーで250ヤードは飛びますし、HDCPも５以下になっています。私も含め、大人は遠回りしてしまいますね。

現代はどのスポーツにおいてもロマンと怪しい定説よりも、理論と科学を重視して再短時間で上手くなるのが普通です。闇雲にボールを打つのは、うさぎ跳びをしている事と同じなのかも知れませんね。

なぜ、その握り方なの？②

なぜ、その握り方なの？①