おはようございますnagisa(なぎさ)です
さまざまな生きづらさを抱えるHSPおよびINFPのみなさん。
さまざまな場面で、「逃げちゃだめだ…」って
碇シンジ君のようになっていませんか?
- 自分が辛い状況になっても、なんとか頑張ろうとしてしまう。
- 他の人の期待に応えようとしてしまう。
- 自分より他人を優先してしまう。
- 自分がやりたいことよりも社会的常識に従ってしまう。
なぜか、そうしたつらい状況から
「逃げずに乗り越える」ことだけが
その状況を変える唯一の方法のように感じていませんか?
そうした状況から「逃げ」てしまっては、自分がダメになると感じていませんか?
だとしたら、それは
ほかならぬ自分の思い込みなのです。
そんなみなさんにお送りしたいマンガが
荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』(小学館)です。
アニメ化、実写映画化もされたので知っている方も多いかと思います。
このマンガは、一人の高校生が
北海道の農業高校に入学するという作品なのですが、
生きることの意味を考えるヒントがたくさん詰まっている
超名作なのです!!
主人公の八軒勇吾は、
厳しい父親の下で受験戦争に失敗し、
学歴主義に嫌気がさし寮制の農業高校に入学します。
なんのビジョンもなく、ただ逃げるために入学した八軒は、
周りの同級生たちがそれぞれ
具体的な目標や将来の夢を持っていることに引け目を感じます
自分のやってることはただの「逃げ」で、
他の同級生の夢に比べて
なんとなさけないものか・・・と後ろめたく思い悩む八軒に
校長先生がこんな言葉をかけます。
「生きるための逃げは有りです。
有り有りです。
逃げた事を卑下しないで
それをプラスに変えてこそ、
逃げた甲斐があるというものです。」
(第4巻)
・・・
何と素晴らしい先生・・・!!
この校長先生は、
自分の価値観と合わない環境から逃げ、
自分に合った生き方を模索する八軒を全肯定します。
この八軒くんも、細かいことに気づいていろいろ深く考えてしまう体質が、HSPっぽくも感じられます。
HSPの人って、ただ生きてるだけで物事を深く洞察し、
周囲の人たちの動きに意識が向いてしまう。
それだけで疲れてしまうし、
自分と違う価値観で動いている組織や人たちと
一緒に過ごすことだけでストレスに感じてしまいます。
でも持ち前の真面目さや他人に合わせてしまう部分もあるので、
自分がそう思っていなくても、
周りからは期待されたりやりたくないことをやらされたり
してしまうこともあると思います。
自分が「辛い」、「もう無理」って思うときは、全然逃げていいんです。
というか、HSPの方がそう思うときって、
普通の人だったらとっくに投げ出している状況だったりします
我慢に我慢を重ねた結果…みたいな。
そもそも、「辛い」とか「逃げたい」と思う環境って
そう思っている時点で自分に合っていない環境なわけです。
無理してそこに留まることは
自分にとっても周りにとっても良くない影響を生み出します。
そして、そのつらい環境にとどまり続けて、静かに心がストレスに侵食されると
自分の本当の気持ちがわからなくなり、
かといって、その状況からどうやって抜け出せばいいかわからず、
どんどん深みにはまってしまうのです。
そうなる前に、逃げましょう。
「合わない」、「もうつらい」、「きつい」と思ったら
その場から逃げたっていいんです。
周りの人のことを気にせず、自分のことを大切にして。
それを、誰かが非難したとしたら、
その人は自分の人生にとっていらない人だったというだけです。
本当に自分のことを思ってくれるひとなら、
自分の出した答えを受け入れて認めてくれるはずです。
もし、だれにも認められず、否定的なことをたくさん言われたとしても
自分だけは自分を責めないでください。
(キツイけどね・笑)
そのうち、みんな自分のことなんて忘れていくから。
誰が何をしようと、他の人はそんなに気にしてないので。
「生きるための逃げは有りです。
有り有りです。」
『銀の匙』は、少年マンガの形式で、
実は生きる意味とは何か、生物を食べること(殺すこと)とは何か、などの
深い問題について考えさせる、哲学的なマンガなのです。
このマンガは他にも刺さる名言が多いしマンガそのものもとても面白いので
ぜひ読んでみてくださいね。
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