千百九十六話 二宮翁 夜話読合せ  吉凶禍福善悪の法則 吉凶禍福は相対のもの | コール通信 UsuiTukasa

コール通信 UsuiTukasa

ブログの説明を入力します。

      吉凶禍福は相対のもの
 翁のことばに、吉凶・禍福・苦楽・憂歓などは、相対するものである。なぜかといえば、ねこがねずみをとったときは楽しみの極だが、捕えられたねずみは苦しみの極だ。へびの喜びが極まるときはかえるの苦しみが極まり、たかの喜びが極まるときはすずめの苦しみが極まる。猟師の楽は鳥獣の苦、漁師の楽は魚のの苦だ。世の中のことはみんなこのとおりで、こちらで勝って喜べば、あちらは負けて悲しむ。こちらが田地を買って喜べば、あちらは田地を売って悲しむ。こちらは利益を得て喜べば、あちらで利益を失って悲しむ。人間世界はみんなこのありさまで、たまたま悟りの門に入る者があれば、これをきらって山林に隠れて、世をのがれて世を捨ててしまう。・・・・・・・・略・・・・・・・・・。

引用 訳注二宮翁夜話 福住正兄原著 佐々井典比古訳注より