悪因悪果は神明の加護
あるひとがいった。私は運が悪いのでしょうか、神明の加護がないからでしょうか、思うことなすこと、食いちがってうまく行きません。翁はさとしていわれた。――そなたは心得ちがいをしている。それは運が悪いのでもない、神明の加護がないのでもない。実は神明の加護があり運がいいのだ。ただ、そなたが願うことと、することが違うからいけない。だいたいそなたの願いは、うりを植えてなすびを欲しがり、麦をまいて米をほしがるのだ。願うことがうまく行かないのではない、できないことを願っているのだ。・・・・・・・・略・・・・・・・・・。
引用 訳注二宮翁夜話 福住正兄原著 佐々井典比古訳注より