父の道を改める
あるひとが、「三年父の道を改めざるを孝となす。」とありますが、父の道が不善ならば改めずには置かれないでしょう、とたずねた。翁はいわれた。――父の道が本当に不善なのならば、生前によくいさめ、又は他人に依頼しても、改めるべきだ。・……略……・。
(引用 訳注 二宮翁夜話 福住 正兄 原書 佐々井 典比古)
感想
翁の言われるとおり、父の生前にいさめて改めるまでに
及ばないものは、不善といったところで、本当に不善と言
うほどではないのであり、本当に不善であれば、没してか
ら早々に改めるなど大変不幸なことである。没後さっそく
改めるなら、どんな事をしても生前にいさめ改めるのが道
理である。生前にいさめず改めることもせず、没するのを
待って改めるという道理はない。
だが、親の不善を改めるのはよほど腹を括って行かない
と成るものではない。しかし、父母恩重教に親が悟り改め
て繰れない時は、子は己が食事を絶つべきである。と書い
てあります。
ウスイツカサ