老子の道は人道に反する
ある人が、老子(道徳経第一章)に「道の道とすべきは常の道にあらず。」うんぬんとあるのは、どういう意味ですかとたずねた。翁はいわれた。――老子が常といったのは、天然自然、万古不易のものをさしていったのだ。ところが聖人の道は人道を元とする。人道というものは、自然に基くとはいいながら、自然とは異なるものだ。なぜかといえば、人は米麦を食とするが米麦は自然ではなく、田畑に作らなければないものだ。その田畑というものがまた自然ではない。人の開拓によってできたものだ。…・・略…・・。
引用 訳注 二宮翁夜話 福住 正兄 原書 佐々井 典比古 訳注
感想
老子のいっている道は天地自然の道であり、人は生まれたのだから死ぬものであり、嘆くのは愚かと言っているようなものです。人道は、これに反して、身内はもちろん他人の死を聞いても、嘆き悲しむのが道であります。このように老子の道と人道とは差があり違う道です。
ウスイツカサ