取材日2012/6/26

Digtown(以下D):ではまずお店のお名前と、店長さんのお名前をお願いします。
Dragon bar 小松さん(以下小松さん):Dragon bar店長の小松と申します。
D:店長さんの今までの経歴を教えて下さい。
小松さん:今までは全部飲食店で働いていました。
都内のバーを2件経験しまして、ただそこは厳しいお店だったのでお酒を作らせてもらえなかったんですね。
2年くらいしかいなかったんですけど、洗い物したりとか、先輩達が作っているのを見させて頂いて、目で盗んだっていう感じですかね。
あとは、ほとんどお店がオープンしてから、独学でお酒も料理も学んでいきました。
D:お店の歴史を教えてください。
小松さん:2000年の4月15日にオープンしまして、ちょうどその年がミレニアムの辰年だったんですね。
で、オーナーがちょうど辰年生まれだったもので、辰年にオープンだったので縁起を担いでドラゴンっていうことで『ドラゴンバー』と、いたってシンプルな感じでネーミングしました。
-やりたいことは『お酒の総合百貨店』-
D:お酒の特色は?
小松さん:そうですね。バーといいますと、例えばカクテルバーだとか、ウイスキー専門だとか、ワインバーだとか、ビアバーだとか、色んなカテゴリが最近は増えましたけど、私がやりたいことは『お酒の総合百貨店』ですね。
専門店というと、その専門のものしかないというのは、それはそれでひとつのカラーがあって面白いとは思うんですけど、お客様も、色々な来店動機があって来られると思いますので、『とりあえずドラゴンに行けば何かがある』というお店が作りたかったんですね。
なので、ウイスキーにしてもビールにしてもカクテルにワインにしても、種類をそれぞれ豊富に扱って、お客様を飽きさせないように努力はしておりますね。
それに合わせた料理も、気取らない居酒屋で出るようなおつまみから、ちょっと気取ったイタリアンな雰囲気のメインディッシュなど、色々な物を気取らずに、できるだけリーズナブルなお値段でお出しできるように、そしてそれぞれのお酒にあうものをイメージして創作しています。
D:お酒の総合百貨店ですか。なるほど。
小松さん:何かに特化する、というのにあまり興味がなかったというか、自分がお客さんだった時に、『今日はビールの気分だなー』っていうのなら、ビール専門店に行けばいいんでしょうけど、『一杯目はビールなんだけど、二杯目からは違うカクテル飲みたいな』とか、『ワイン飲みたいな』っていう時に、どうしても何かに特化してしまっているお店だと、それだけになってしまい、お店のエゴをお客さんに押しつけちゃってるところがあると思うんですよ。
そういうのは、自分がお客さんだったらさみしいな、と思ったところからですかね。なんでもあるようにしたい、っていう。
なので、お酒の種類もウイスキー、リキュール、ワイン、ビール全部含めると、500種類以上はあります。
ビールセラーもありますし、ワインセラーもありますし、あとはバックバーに並んでいるお酒もありますし、お酒の種類でいえば、この地域では一番あるのかなと思っていますね。

☆ご自慢のビールセラー&ワインセラー!
D:そんなにたくさんあるんですね!
小松さん:気が付いたらもう置くスペースがないくらいになってしまいましたね(笑)冷凍庫だけでもスピリッツが80種類くらいありますね。
生ビールは常に4種類ありつつ、ボトルビールも常に80種類はありますし、ワインセラーの中にもワインの種類が100銘柄くらいは入っています。
D:すごいですね・・
小松さん:ちょっとオタク的な感じになっていたんですけどね、実は。でもオタクさを伝えないように努力はしています。
あまりマニアックになりすぎてしまうと、お客さんもそれについていけないというか、こちらのエゴを押しつけるようになってしまうので。
あくまでもカジュアルラインではあるんですけど、いつもバーで飲みなれているお客様にも、満足いただけるようなラインナップにするようには心がけていますね。
D:確かにそうですよね。以前に私が友人を連れて来店した時、連れてきた相手がどんなお酒を飲むのか気にする必要がないというか、楽だった記憶があります。
小松さん:ドンキホーテ的な感じですかね。
目的意識が無くても、とりあえず行っちゃえば何か買っちゃうみたいな。そういうほうが飽きないのかなと思います。
やはり常連さんが多いので、週に3.4回来る方が、毎日同じもの飲んだり食べたりすると飽きちゃいますしね。そういうところですかね。
D:そんなに「お酒の種類がいっぱいありますよー!」と押しまくっている感じではないですよね?
小松さん:自然に出てしまっているところはあると思います。生ビールが常に4種類あって、ベルギーの地ビールから、国産の地ビールだとか普段あまり飲めないような生ビールも扱ったり、ボトルビールも最近ビールセラーを用意して80銘柄くらい入っているので、『ビアバー』という感覚で来られているお客さんもいらっしゃいます。
ワインセラーもあるんで、『ワイン飲むんだったらドラゴン』ていう使い方される方もいらっしゃいますし、『カクテルだったらドラゴン』っていう使い方の方もいらっしゃいますし、それぞれお客さんによって感覚が違うみたいなんですよね。
でも僕はドラゴンバーっていう新しいジャンルのバーだと思っているんで、専門店ではなくっていう感じで楽しんで頂きたいですね(笑)
-『Noと言わないサービス』を-

D:お酒以外でのサービスの特色を教えてください。
小松さん:そうですね。話すと5時間くらい掛ってしまうと思うんですけど(笑)簡単に話しますと。
私が心がけているのは『Noと言わないサービス』ですね。
例えば、品切れになってしまったときに、「すみません切らしてしまいまして」というのは簡単なことなんですけど、それに代わるものをご提案する、というお客様に「Noと言わないサービス」ですね。
例えば、レコードの曲のリクエストが入った時に、リクエスト頂いた曲のご用意がなかった場合に、それでしたらこの曲はいかがですか?というような。そこで会話を終わらせない。興味を持って頂く。
そういったものを、商品に対してでも、普段のお客様への接客に関してでも生かすようにはしていますね。
あとは、やはりお客様の来店動機というのは様々ですから、例えばカクテルを飲みたくていらっしゃるお客様、バーテンダーと話したくていらっしゃるお客様、ここで出会った常連様とお話がしたくて来られるお客様、料理を食べたくていらっしゃるお客様、接待で使われるお客様など、それぞれのお客様に来店動機がありますので、その『来店動機をお客様が入ってきた瞬間に見抜く』ということはうちのスタッフ全員に教えていますね。
お客様が来られた時の来店動機を、こちら側が把握できていないとサービスができないと思っておりますので、やっぱり来店動機に合わせたサービス、接客だったりとか、間の取り方だったりとか、話口調やしゃべり方だとか、そういうものを全て意識してスタッフに教えていますね。
D:その他のサービスにはどのようなものがありますか?
小松さん:火曜日から日曜日までは、オープンの17時から19時までの2時間『ハッピーアワー』をやっておりまして、サントリーのプレミアムモルツの生を通常は500円で提供しているのですが、300円で提供しています。あとカクテルはメニューは限定なのですが、ワンコインの500円で提供しています。
あとお子様連れのお客様には、お子様にジュースサービスだったりとか、ちょっとしたデザートをサービスしたりとか、お子様にもやさしくしております(笑)
D:先ほどの小松さんの主義には反してしまう質問になってしまうのですが、おすすめをあげるとしたら?
小松さん:そうですね。いっぱいあるんですけど、例えばこの時期の飲みものでしたらモヒートですかね。ラムベースのミントがいっぱい入ったカクテルなんですけど、暑い時期にはもってこいのカクテルですね。モヒートもスタンダードなモヒートから、季節のフルーツをつぶしたモヒートなど、バリエーションに富んだモヒートやってます。
うちのお店の雰囲気も南国調なので、それに合わせてモヒートなんかいかがでしょうか?(笑)

☆南国調の雰囲気のお店。バーカウンターにはお酒がズラリ!
D:お店の客層はどんな感じですか?
小松さん:お客様の層は幅広いのですが、若い方はそれこそまだ学生の20代前半の方もいらっしゃいますし、上は元気な方は80代前半の方とかも、マティーニ飲みに来られますし、幅広いとは思うのですが、一番多いお客様の層はやはり30代~50代の方が多いですね。特にうちは一人で来られる女性のお客様が多いですね。
D:お店の雰囲気はどんな感じですか?
小松さん:そうですね。一年中従業員はアロハを着てやっていますし、内装もバリから持ってきた装飾品が多いので、『南国風の温かい雰囲気のお店』ですね。

☆お店のインテリアにマッチしたバリの装飾品。オシャレです。
D:お客さんの雰囲気は?
小松さん:賑わってくるとワイワイガヤガヤ騒がしい時もありますけど、それが一日中通してというわけではなく、静かな雰囲気の時間帯もありますし、時間帯によって異なりますね。
D:イベントなどはやられていますか?
小松さん:過去のイベントはダンスパーティが多かったですね。お店でやることもありましたけど、人数が多く集まるときは近くのライブハウスを借りてダンスパーティやったりだとか。ソウルを流して、昔のソウルのステップをみんなで踏んだりだとか。
あとは『アロハナイト』というのを毎年夏にやってまして、お客様にアロハを着て頂いて、お店にご来店頂いて、例えば音楽のライブをやっていただいたりとか、マジシャンのお客様がいらっしゃるので、マジックショーをやっていただいたり、スタッフにボディビルダーがいるので、ボディビルダーショーをやったり(笑)
みんなでワイワイガヤガヤとビンゴやったり、プレゼント交換会をやったりとか、そういうアットホームなイベントは随時やっております。
D:小松さんの府中の印象を教えて下さい。
小松さん:府中で生まれ育った方は、やはり地元意識が強いですよね。新しいモノ好きな方が多いと思いますね。新しいお店ができたりすると、とりあえず一回は行ってみようかな、というような。地元のコミュニティが出来上がってるなという印象はありますね。
それとみなさん温かいところがありますね、困っていたら助けるというのをお互いやっている感じですね。あとは府中にはやはり大國魂神社がありますので、しょちゅうお祭りをやっていて賑やかですよね。
競馬場もありますし・・個人的には競馬場があるのが嬉しいです(笑)
-ガーデニングと競馬(笑)が趣味です-

D:それではここからはプライベートなことをお伺いします。最近ハマっていることは何ですか?
小松さん:ガーデニングにはまってますね。花ではなくハーブと野菜ですね。この時期はミニトマト、ラディッシュ、バジル、ローズマリーにスペアミントですね。あと競馬(笑)競馬が趣味です(笑)
D:(笑)ガーデニングって楽しいですよね。
小松さん:ガーデニング楽しいですね。バジルやミントはお店で使っています。パスタにバジルを使ったり、カクテルにミントを使ったり。自家栽培の無農薬野菜でやっています(笑)
D:ちなみにプライベートで小松さんがよく飲むお酒は何ですか?
小松さん:そうですね。季節によってかわってくるんですけど、個人的にはワインが好きですね。赤、白、スパークリング、なんでも飲むんですけど、この夏の時期なんかはちょっと冷えた白ワインだとか、スパークリングだとかシャンパンだとかが個人的にはすごく好きですね。
D:去年カリフォルニアにワインの勉強に行かれてましたよね?
小松さん:衝撃的なことばかりでしたね。ワインにかかわらず、自然だったりとか、そこで生活している方達だったりとか。
あとはやはり日本とアメリカの考え方の違いというか・・よく『自由の国アメリカ』って言いますけど、本当に自由な感じが伝わってきましたね。
特にワイナリーなどは、田舎の方なので、時間がゆっくり流れているというか。すごく憧れてしまいましたね。カリフォルニアのワインもすごくおいしいです。
-特色のあるお店づくりをしていきたい-

D:それでは今後のドラゴンバーの展開を教えて下さい。
小松さん:今年で13年目に入ったんですけど、府中のバーの中では比較的古い方になっていますので、20年、30年と、この土地で商売を続けられるようにしたいですね。
地域密着型で地元の方に愛されながらも、外からも人を呼び込めるような特色のあるお店づくりをしていきたいです。
D:最後に読者の方に一言お願いします。
小松さん:ドラゴンバーにまだいらしたことが無い方がいらっしゃいましたら、こんな感じのアットホームなワイワイガヤガヤとした雰囲気でやっておりますので、是非一度いらしてみてください。
愉快なスタッフがお待ちしておりますので(笑)
D:(笑)本日はありがとうございました。
小松さん:ありがとうございました。
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