はじめに

さまざまなタイドラマ・タイ俳優を知ってきたこの一年半。

 

私に関して言えば、初めと今とでは、推し方や推すもの・人も変わってきています。おそらく、他にもそういった方はいらっしゃると思います。そこで今回は、推し方の変遷を踏まえて、推しと価値観について少し掘り下げて考えてみたいと思います。

 

完全に私個人と観測範囲内の話なので、「へーこんな人もいるんだな」くらいで。学問風に書いてますけど、全然研究とかしてるわけじゃないので!!感覚ベースの話です。統計とか取ってないから、書いてある内容は間に受けないでください(笑)。こういう考えの人もいるんだなーくらいで。そこはご承知おきくださいませ。

(多分読む人も少ないけど 笑 半分、自分の備忘録がわりです 笑)

推し活 時期による分類

熱意の度合いによって、時期は大まかに3つ分けられると考えました。急性期、収束期、終息期の3つです。それぞれについて一つずつ説明していきます。

急性期の推しと推し方

ハマって間もない頃のことです。病気とかで急性期って使うなーと思ってなんとなく勝手に名付けてみました。

 

ある特定の対象を応援しはじめ、毎日が新しく感じる頃と考えています。「この人・ものを応援したい!」という気持ちがすごく強く、すなわち熱い気持ちで応援し、新鮮な感覚を持っている時期と考えています。この頃は、グッズなどが発売されると買うかどうかはあまり悩まず、複数購入したりするのではないでしょうか。

 

私の場合は、まず作品「WHY R U?」にハマって、そこで知った俳優さんたちを追い始めた頃となります。具体的には、俳優 Tommyさん→俳優ユニットMii2や俳優グループDoMunDi、という流れで情報を追い始めました。この頃は推しの活動を追って毎日ワクワクしていました。時期で言うと、2020.04-2020.9ごろです。グラフにしてみるとわかるのですが、この時期は公式の動きも活発で、飽きにくい状況だったと伺えます。なので、もしなんの施作もなければもっと早くこの急性期は過ぎていたに違いありません。

収束期の推しと推し方

急性期と比較すると少し熱意が落ち着きますが、まだまだ冷めないでそれまでの推しを引き続き応援している状態を収束期と名付けてみました。推し方は日常に根差す形になっていく頃と考えます。気持ちや推し方に余裕がで始めるので、他のドラマや他の俳優さんたちにも目が行くようになる時期でもあると考えます。そこで新たな推しが見つかれば新しい推しに対する急性期が起こるわけです。

 

その時に従来の推しが収束期のままになるか、終息期になるかは場合によりけりなのではないでしょうか。人や場合によっては急性期から収束期にすぐに移る方もいるだろうし、収束期はなく急性期から終息期へ移る方もいらっしゃるでしょう。

 

この頃は少し熱意が落ち着いてくるので、イベントがないと気持ちが盛り上がらずに徐々に熱意が下がり続けていったように思います。ただ、気持ちはまだあるので、グッズなどは買ったりしますが、購入に躊躇うようにもなっていたと感じます。

 

私の場合は、Mii2やDoMunDiに対する思いとしては、2020.10ごろから今現在にかけてがおそらくこのフェーズなのではないかと考えています。最初に出会った人たち・作品への思いが強くてなかなか「これも応援したい!」と思うものは出会えなかったのですが、作品に関して言えばブログでの紹介が一段落した頃にようやく、私にも「これも応援したい!」というものが増えたわけです。ちなみに、The Giftedです(笑)

 

Twitterを見ていると、同じ推しを応援している人でも、元々普段からタイドラマや実写BLに注目して布教活動等されている方はさておき、大体直近三ヶ月くらいで離脱する、あるいは他の沼にも足を浸ける方が増えてきたなという印象です。みなさん熱が一旦落ち着いてきたということかもしれません。例えば陳情令とかにハマられた方も多くいらっしゃいました。タイBLでいうと、Lovely Writerなどが人気でした。

終息期の推しと推し方

推しを応援しなくなる、いわゆる離脱するという現象が起こる時期を終息期としてみました。この終息期はなんらかの要因で急にくる場合もあれば、全然来ない場合もあるし、徐々に移る場合もあるでしょう。ですが、ある一定の熱意の度合いから下がった時に、応援をやめていく方向に傾いていくのではないかと推測しています。

推しと価値観

熱意の上り(下り)要因と価値観

ここまで、熱意の度合いによって時期を分類してみましたが、この熱意の上がり下がりは一体どこからやってくるのでしょうか。

 

私は、この現象はなんらかのイベントによって起こると考えました。

 

例えば公式からであればファンミーティング開催発表であったり、作品の制作発表、作品の公開などが当てはまると考えます。公式からのアクション以外であれば、他のファンの方々との交流や、既にあるコンテンツの視聴などもイベントに含まれると考えます。

 

直近三ヶ月で離脱者を見かけるようになったのは、タイでのコロナ感染拡大状況が悪化した影響で、2021年4月ごろから撮影がままならず新たな作品が生まれ難かったことも、少なからず影響しているかもしれませんね。

 

また、ここまでは作品だったりパフォーマンスとして見せることを意図されたものについて記載していますが、応援する側の価値観によっては、グッズ購入・販売時やなんらか問題が起きた時の事務所の対応であったり、俳優本人の普段の発言や振る舞いをキッカケと捉える方もいらっしゃると思います。対応や振る舞いに対しては無意識による反応の場合もあるでしょう。

 

どんなことであれ、プラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあるでしょうが、いずれの場合にしてもこういったなんらかのキッカケがあって、人の熱意は動くものと私は考えます。

 

キッカケがプラスに働くかマイナスに働くかは、応援する側の価値観と合うかどうかによると思われます。どんな価値観を持つ人をターゲットとするかは、作品や俳優をどのように売り出したいかによって変わるでしょう。

 

今買ってくれている層が引き続き同じように買ってくれるとは限りません。なぜなら人は絶えず変化し状況もまた変わるからです。ライフステージが変わっても応援してもらうには、ライフステージに左右されない普遍的に重要な価値を軸とすることが求められるのではないかと考えます。それがなんなのかは、そんなものがあるのかは私にもよくわかりませんが。

 

また、ライフステージが変われば離れるということを想定し、特定のライフステージの人をターゲットとする方法もあると思います。その場合は、ターゲットとしたいライフステージの人たちの価値観を知ることが重要になるのだと思います。だからこそ、我が推しDoMunDiのマネージャーさんは定期的にファンの価値観を伺うようなアンケートを取られているのだと思います。

熱意の上り(下り)幅と価値観

では、熱意の上り(下り)幅の違いはどのように生まれるのでしょうか。下り(上り)幅や下げ止まる(上げ止まる)タイミングなどは人それぞれと思いますが、私自身は、推しに対する価値観とのマッチング度合いによって変わるのではないかと考えています。

 

例えば、社会貢献に重きをおく方は、社会貢献に重きを置く推しとそうでない推しとでは、気持ちの冷める(熱くなる)速度が異なるのではないでしょうか。

 

また、この価値観というのは複数の尺度とそれぞれの尺度に対する重みで構成されていると考えます。世の中にはいろんな尺度がありますし、それぞれの尺度に対する重みというのも人それぞれです。そして、一定の基準を満たす尺度が多く、かつその尺度に対する重みの度合いが大きければマッチング度合いが大きいと言えると考えます。

 

なんにしても、キッカケがプラスに働くかマイナスに働くかと同様、その度合いも価値観との関わりが深いと考えます。

おわりに:推し活と人生の友人は近い!?

みなさんは普段、どういったことを重視して推しを応援しているでしょうか。

 

推し活において、熱意が上がったり下がったりするキッカケとなる出来事やその影響度合いは価値観と深い関わりがあるのではないかというお話を書いてきました。ですので、一度、「自分が何を重要視して推しを選んでいるか」「どのような時に一歩離れてみたり、あるいはより応援したりしたのか」を考えてみると、自己理解が深まり、同じ推しを同じように推す方などから、人生で気の合う友人を見つけることができるかもしれませんね。

 

以上、タイ沼の片隅から、推しと価値観に関しての考察でした。