プロローグ ─── 「小さなものが這うのをやめれば、大きなものは支配をやめる(1)」のつづきです。
小さいものが這うのをやめれば、大きなものは支配をやめる(2)
[Global Research]2020年11月25日ルドルフ・ヘンゼル
従順という悪循環
多くの大人は、政治家のやることに混乱します。その反応は子供と同じであり、原始人と変わりません。
批判する能力がなく、雰囲気と感覚に飲まれると、幸福への願望から権威に対する魔法のような信念が生まれます。
権威への信念は、必然として権威に従属するという感覚に導きます。
これが引き金となって、絶対的な精神的服従と心の麻痺という反射が起こります。
頭がいっぱいになれば、自分で考えることも慎重に判断することもできません。
不道徳な政治家のいうことを、自分の決断だと思い込みます。
私たちは現在、まさにそれを経験しています。
16世紀半ば、キリスト教イエズス会を創設したイグナチオ・デ・ロヨラは、イルミナティのテキストをしたためました。
1558年にイエズス会の人々によって出版され、スペイン語からラテン語に翻訳されています。ドイツ語では「Kadavergehorsam(従順な死体)」にあたります。
従順なる人々は気を付けつけるがよい。
天なるプロヴィデンス(摂理)に導かれ、指示されるということに。
死体なら、どこにでも連れて行かれ、どんな扱いでも受け入れるだろう。
あるいは、老人の杖のようなものだ。
それが何だろうと、長ければ杖として支えねばならぬ。
さらに前の12世紀後半、フランチェスコ会を創設した、フランチェスコ・ディ・アッシジも、完全な服従を死体に例えています。
命を持たない肉体は、抵抗することもなく文句をいうこともない、どこへでも連れて行けるものだ。
エピローグ ─── 「小さなものが這うのをやめれば、大きなものは支配をやめる(3)」へつづく・・・。