プロローグ ─── 僕の読書は、99%が電子書籍になってしまいました。そしてつい昨日、amazonで本をあさっていると、この一冊が目に止まりました。レビューの多さから人気があるのが分かります。
『日本が自滅する日 「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!』(石井紘基著)
石井 紘基
いしい こうき。民主党衆議院議員。1940年〜2002年。
石井さんは、2002年に自宅近くの路上で刺殺されました。この本の内容そのものが殺人の原因であろうことが、読んでいくうちに分かってきます。
国会中継、新聞などで、僕たちが目にする国の一般会計はほんの一部でしかありません。
ご自分が1年間に納めている税金に人口の半分弱、ざっくり5,000万を掛けてみてください。さらに、消費税、社会保険・・・あんなにたくさん払っているのですから、一般会計のような金額になるわけないですよ。
石井さんはこの本によって、日本が抱える大きな問題を世に知らしめました。
- 一般会計よりずっと大きい特別会計の存在
- 特別会計が特殊法人によって食い潰されていること
- 一部は政治家の資金になっていること
- それらの仕組み
テレビを観ても、新聞を読んでも、経済を学んでも本当のことは何も分かりません。政治家が説明していることも、すべてが壮大な茶番なのです。それが分からないと、本当に議論すべきことが何なのか、けっして見えてこない気がします。
この本、もくじを見るだけでも価値があると思います。
彼の死は、将来の日本に大きな勇気を与えるのではないでしょうか。