帝国データバンクは6月15日、広告関連業者の倒産動向調査結果を発表。それによると、2010年の倒産件数は過去最悪だった2009年を8.5%下回る236件だったものの、3年連続で200件を超える高い水準となったことが分かった。
一方、負債総額は逆に1.2%増加し、373億9400万円と過去最大となった。2010年に発生した負債額10億円以上の倒産は6件で、2009年の7件に次ぐ高水準。
最も負債額が大きかったのは、10月に破産した中央宣興で76億8100万円。ピークの1991年2月期の売り上げは376億2100万円だったが、バブル崩壊以降の長期にわたる市況の低迷から企業の広告宣伝費が減少、受注環境が悪化し2010年2月期の売り上げは202億5800万円にまで落ち込んでいた。
