仕事の関係で40回以上日本を訪れ、東京や大阪などの大都市を行き来してきたという中国人が「尋找父輩的歴史足迹」ブログで、中国は日本に10年どころか20年は遅れていると主張した。
筆者は中国が日本より立ち遅れていると感じたわけについて、理由をいくつか挙げている。1つ目として、筆者は「日本ではすべての駅や公共の場所には清潔で匂いもないトイレが設置されており、トイレットペーパーやエアータオルはすべて無料である」と述べる。一方、中国のトイレの多くは悪臭が漂い、トイレットペーパーも有料だ。トイレそのものが有料であるケースも多い。
また筆者は、日本で靴(くつ)を購入する際のサービスを挙げ、「店員は膝をついて希望のデザインやサイズ、色の商品を持ってきてくれる。会計の際には箱から靴を取り出し、サイズや色を確認する。また雨天の場合は袋の外にさらにビニールの覆いをかけてくれる。こういった細部まで行き届いたサービスや、笑顔での接客は中国では望めない」と述べた。
3つ目として、筆者は、日本で体験したサービスを紹介。筆者が日本でホテルに宿泊した際、ホテルの従業員が会員カードへのポイント付与を忘れたことがあったという。翌日、従業員からポイント付与を忘れていたことを謝罪され、改めて付与してもらったエピソードを紹介した。中国では「自分で非を認める店員・従業員はいないし、間違いを改めようともしない」という。
そのほか筆者は、日本では泥棒の心配は少なく、財布を落としても誰かが届けてくれること、日本で道を聞いて断られることはなく、わざわざ遠くまで付き添ってくれることもあることなどを紹介。筆者は「日本こそ本当の社会主義だと言う者があるのもうなずける。確かに、日本こそ調和のとれた社会だ。歴史問題や領土問題を考慮せずに日本人の社会生活を見れば、われわれは自国の遅れを知る。GDPで日本を越したことが、国民にとってどれほどの意義があるのだろうか」と自問した。(編集担当:畠山栄)
