昨年春、親元を離れて首都圏の私立大学・短大に入学した学生の1日あたりの平均生活費が、調査を開始した1986年度以降最低の1067円だったことが26日、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査でわかった。
 東京私大教連では「生活費を捻出するためにアルバイトに追われる学生が増えている」としている。
 調査は昨年5~7月、首都圏の18大学・短大で実施し、新入生の保護者約6200人が回答した。保護者の平均年収は855万5000円で、最も高かった93年度から186万5000円減少した。
 月々の仕送り額でも、最も多かった94年度(12万4900円)以降は減少傾向で、10年度は9万1600円(前年度比1600円減)となった。仕送りから家賃を除いた「生活費」は3万500円(同3200円減)で、ピークだった90年度の7万3800円と比べると、半分以下に落ち込んだ。 
