警察庁によると、14日正午現在、東北と関東の12都県警が検視などで確認した死者数は1500人を上回り、1647人に上った。家族や知人から申告のあった行方不明者は1720人で、重軽傷者は16都道県で計1990人になっている。
11日夜に200~300人の遺体が打ち上げられているのが確認された仙台市若林区荒浜では、冠水のため収容作業ができない状態が続いていたが、14日午前、一部とみられる約20人を収容した。
宮城県東松島市野蒜(のびる)地区の海岸で13日、見つかった200人以上の遺体については、自衛隊が137人を収容。ほとんどの地域が水没した南三陸町では、警察が252人を救助するとともに、39人の遺体を収容したという。
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各県の死者数は、北海道1人▽青森3人▽岩手531人▽宮城643人▽福島420人▽山形1人▽東京7人▽茨城19人▽栃木4人▽群馬1人▽千葉14人▽神奈川3人。
一方、建物の被害は、沿岸部を中心に壊滅的な状況に陥っている宮城、岩手、青森での集計が不可能に近く、報告がほとんどないものの、福島で2413戸、山形で38戸の全壊を確認。関東では茨城100戸、千葉14戸、栃木15戸が全壊した。道路損壊は茨城で307カ所、千葉で208カ所、埼玉で119カ所、栃木で106カ所など。
また、警察が把握している13日午後9時現在の避難状況は6県で計約37万1900人に上っている。各県の内訳は、岩手約2万4200人▽茨城約5万9千人▽青森約2100人▽福島約13万1700人▽栃木約9500人。宮城約14万5400人。

