【ジュネーブ時事】
国際労働機関(ILO)は24日公表した雇用情勢に関する報告書で、2011年の世界の失業者が2億330万人と、3年連続で2億人を超えるとの予測を示した。先進国で雇用回復が遅れており、「短期的に経済危機前の水準に戻る可能性は低い」と警告している。
それによると、10年の失業者は2億500万人(暫定値)で、危機が深刻化する前の07年から2760万人増えた。また、途上国で雇用改善が進む一方、先進国は失業が増える二極化を指摘。11年の失業率は6.1%と前年(6.2%)に比べ大きくは改善しないと予想している。
