投資信託協会が17日発表した2010年末の公募投信残高は、前年末比3.7%増の63兆7201億円と2年連続で増加した。ピークだった07年末の8割水準にとどまるが、高成長が続くブラジルをはじめとする新興国関連の投信の人気は高い。10年1年間の販売額から解約・償還額を差し引いた資金流入額は6兆0213億円と09年からほぼ倍増した。
公募投信残高の8割強を占める株式投信は、4.4%増の52兆4645億円。内訳を見ると、国内外のさまざまな投信で運用する「ファンド・オブ・ファンズ」の残高が20兆1084億円と07年末以来3年ぶりに20兆円の大台を回復。日銀が買い入れを決めた上場投信(ETF)の残高も前年末から13.9%増加した。
