【マニラAFP=時事】国民の3分の1が1日1ドル未満という貧困生活を送っているフィリピンで、アキノ大統領(写真)が中古とはいえ高級スポーツカーのポルシェを購入したことに批判の声が上がっている。
 アキノ大統領は所有していたBMWを売却し、個人ローンを組んでポルシェを購入した。地元メディアによれば、買ったのは白色のポルシェ入門レベルのモデルで、値段は450万ペソ(約840万円)。大統領は、激務の合い間に運転でリラックスできるとし、「走行距離は1万キロ未満なので喜んでいる」と話している。



 しかし報道によると、大統領は最近、政府部門に対しぜいたくな車を公用車として購入しないよう命じている。貧困問題の活動家グループ幹部は「ぜいたくな車への反対キャンペーンをしてきた彼がポルシェを買うとは。別人みたいだ」と批判、「無駄遣いの兆候とか、貧困社会の中で不必要に富を誇示していると多くの人に思われる恐れがある」と苦言を呈した。
 これに対し大統領報道官は、購入したポルシェは新車に比べかなり値段が安いとし、「そうでなければ大統領は買わないし、検討さえしないだろう」と述べて大統領を擁護している。
 アキノ大統領は昨年5月の大統領選で、反汚職と無駄な支出の停止を公約に掲げて大勝した。

〔AFP=時事〕



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