厚生労働省は13日までに、国民年金の月額保険料について、2011年度に80円引き下げ、1万5020円とすることを決めた。引き下げは1961年度に国民年金制度が創設されて以来初めて。
自営業者らが加入する国民年金の保険料は、04年の年金制度改革で、毎年4月に280円ずつ引き上げ、17年度に1万6900円に据え置くことが決まっている。ただ、これらの額は04年の物価水準に基づいており、実際の引き上げ幅は、2年前の賃金や物価の変動に応じて調整される仕組みとなっている。
11年度の引き下げは、09年度の全国消費者物価指数(CPI)がリーマンショックの影響などで前年度比1.4%減となったことが影響した。
