◇200~250円、在庫増やした店も
 1日のたばこ増税で「旧3級品」の安いたばこにブームの火がつきそうだ。主要銘柄は140~110円の値上げとなるが、旧3級品の6銘柄は一律60円の値上げ。新価格は200~250円で、マイルドセブン(410円)やセブンスター(440円)などより格段に安い。買いだめ分を吸いきった愛煙家の強い味方になるかもしれない。

【遠藤浩二】


 旧3級品は、エコー(新価格240円)▽わかば(250円)▽しんせい(240円)▽ゴールデンバット(200円)▽バイオレット(沖縄限定240円)▽ウルマ(同250円)。
 財務省たばこ塩事業室などによると、葉の品質によって1~3級品に分類していた製造たばこ定価法が、85年のたばこ事業法施行で廃止された。3級品に長く親しんできたお年寄りが多いことに配慮して、国は「旧3級品」として区別し、税率を抑えたという。
 一般のたばこは、1本につき値上げ前は約8・74円▽値上げ後は約12・24円の税金がかかっている。旧3級品はそれぞれ4・15円と約5・81円に過ぎない。
 鳥取市内のたばこ店の店主(86)は「値上げされても安いので売れると思い、エコーの在庫を2倍に増やした」と商機を狙う。別の店主(82)は「8、9月ごろから値上げを見越し、エコーやわかばに変えたお客さんもいる。この安さは魅力」と話す。
 全国たばこ販売協同組合連合会(東京)の担当者は「消費者の好みもあるので、安いたばこにシフトするかはわからないが、その可能性はある。推移を見守りたい」と話している。



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