経営破綻(はたん)した日本振興銀行(東京)の金融整理管財人である預金保険機構は11日、週明けの営業再開と同時に始める預金の払い戻しに備えた作業を本格化させた。1000万円までの預金とその利息を保護するペイオフに向け、複数の同一名義を一本化する「名寄せ」が、初の実践段階に入る。

金融庁は10日、振興銀に3日間の業務停止を命じ、約11万7000人、総額6101億円(いずれも6月末)の預金の払い戻しを凍結した。預保機構は名寄せにより、複数の口座を保有する顧客を特定。全額保護される1人当たり1000万円以下の預金と、それ以外を厳密に区別する。

金融機関は、名寄せのための預金者のデータ整備とシステム対応を義務付けられており、預保機構も破綻を想定した訓練を繰り返してきた。振興銀の対応に関しても、8月までに検証を実施。
「不備はあったものの、ほかの金融機関より突出して悪かったということはない」
との見方を示している。
預金払い戻しは、13日午前9時から全国主要16店舗で開始する。預保機構はこれに先立つ12日午後、名寄せの結果などを公表する予定だ。
初めてのペイオフですね
なんとも言えないですね![]()
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