【ワシントン=渡辺浩生】
米金融大手ゴールドマン・サックスが20日発表した2010年4~6月期決算によると、最終利益が6億1300万ドル(約530億円)と前年同期比82%減と大幅な減益となった。金融商品販売の情報開示をめぐる係争で証券取引委員会(SEC)に支払った5億5千万ドルの和解金に加え、英政府の銀行税に関連する6億ドルの支出が影響したとしている。
欧州の信用不安の影響による株式市場や金融市場の緊張によって、主力の投資銀行業務や自己取引部門が低迷し、純収入も88億4100万ドルと36%減の大幅減収となった。ブランクファイン最高経営責任者(CEO)は「市場環境が一段と厳しくなり、業務全般で活動が落ち込んだ」としている。