開幕まで2週間に迫ったサッカーW杯南アフリカ大会。世界が注目し、宣伝効果バツグンのビッグイベントだけに、スポーツ用品メーカーも舞台裏で火花を散らした。各国代表へのユニホーム提供では今回、勢力図が大きく塗り代わり、独adidas(アディダス)が参加32カ国中12カ国に提供し、提供国数で堂々のトップに輝いた。

 選手が着るユニホームの効果は絶大だ。選手の姿が大映しにされると、そのたびにユニホームのロゴも映り込む。一流選手たちが選んだブランドとして、世界中の視線を集めることになる。

 さらに、各国のサポーターらが1着8000円程度のレプリカユニホームを買ってくれる。

 メーカー別に今大会の採用国数をみると、スポーツ用品世界2位のアディダスが12カ国にユニホームを提供し、トップ。以下、世界ナンバーワンメーカーである米NIKE(ナイキ)が9カ国、独PUMA(プーマ)が7カ国となっている。

 前回のドイツ大会は、プーマが12カ国、ナイキ8カ国、アディダス6カ国。プーマは力をつけてきたアフリカの全出場国のユニホームを手がけたほか、提供したイタリアが優勝するなど、前大会の“主役”となった。

 今大会では、国際サッカー連盟(FIFA)のオフィシャルパートナーであるアディダスがその面目をかけ、巻き返した格好。同社は今回、プーマが強みを持つアフリカで、開催国・南アフリカやナイジェリアに提供している。

 そのアディダスをめぐっては、こんな話も。

 「前回ドイツ大会の直後、1954年から一貫してアディダスを着てきたドイツ代表チームが契約を打ち切り、ナイキを新たなスポンサーにするというウワサが持ち上がったことがあった。アディダスは自国(ドイツ)チームのユニホームをライバルに奪われることだけは避けたいとして、支払うスポンサー料を大幅に引き上げて乗り切ったようだ」(業界関係者)

 危機感を持って今大会に臨んだことが、躍進の背景にあるとみられる。

 ユニホームをめぐっては、北朝鮮が別の意味で注目されている。現時点で、どこのメーカーのものを着るのかはっきりしないのだ。当初は中国の新興スポーツ用品メーカー、ERKE(アーク)とみられていた。が、今年の親善試合ではスペインのASTORE(アストーレ)を着たりと、コロコロ変わっている。

 スポンサー料をめぐって各社と交渉しているとされ、お金を多くくれるメーカーのものを着る算段とみられる。お騒がせぶりは外交だけではないようだ。


そろそろワールドカップがはじまりますねキラキラ 楽しみですねおんぷ。



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