ロンドン五輪の出場選手選考会を兼ねた東京マラソンの男子は26日、東京都庁前から臨海副都心の東京ビッグサイトまでのコースで行われた。



マイケル・キピエゴ(28、ケニア)が前世界記録保持者のハイレ・ゲブレシラシエ(38、エチオピア)をとらえ、2時間7分37秒で優勝を果たした。



藤原新(30、東京陸協)が2時間7分48秒で2位に入り!自己ベスト記録を更新。日本人選手として5年ぶりに2時間7分台を記録。ロンドン五輪への出場は確実にした。



マラソン9勝を誇り、前世界記録保持者の“皇帝”ゲブレシラシエ(エチオピア)は序盤から先頭集団でレースを引っ張ったが、38キロ過ぎでキピエゴ(ケニア)に先行を許すと追いすがる余力はなし。キプロティチ(ケニア)、さらに残り1キロで藤原新(30=東京陸協)にも抜かれ4位でゴールした。ゲブレシラシエが完走したレースで日本人に敗れるのは初となった。



【藤原新のコメント】
日本人で2時間7分台を出したのは5年ぶり。それでも「正直6分台を狙っていたんですが、ちょっと一人旅が長かったのできょうはこのタイムで合格とします。やっぱり世界的に見ると4分、5分(台)が主流となっているので、とりあえず自己ベストは出したんですけど、どうやって4分、5分を出すかというのを念頭に置いて強くなっていきたいと思います」と上を見据えた。