セラピストになったきっかけ
オープン当初からずっと来店していただいているお客様が
春先からパッタリと連絡が途絶え
何度かおハガキを出したりしていたのですが
お返事もなく
二つのことを考えていました。
体調を悪くされた
他にいいお店を見つけた
Melatiがオープンした当初は
まだリラクゼーションサロンや
エステサロンも付近には少なかったのですが
ここ数年でグンと増えてきて
お客様も行ってみて良かったからまた行ってみたいと思うお店が増えているのだと思います。
お店選びはお客様の自由ですが
その自由の中にMelatiがずっと当てはまっていくように
努力を重ねていかないといけないと思う日々です。
で…お客様のお話しですが
パッタリと連絡がなくなりずっと気になっていたのですが
久しぶりにご連絡をいただいたのです。
私が心配していた
体調を悪くされていたのだそうです。
内容を読むと切なくなってしまい
涙が出てきました。
お客様とやりとりをしている中で
私がセラピストになろうと思った時のことを思い出しました。
20代後半から過度のストレスにより
不安神経症になりました。
私の主な症状は食欲低下(拒食症)
それに伴う体重減少
そして、過換気症候群(過呼吸)
に悩まされました。
車の運転ができなくなり通勤も困難に
他の乗り物(電車やバスなど)にも全く乗れなくなりました。
元は旅行好きで、休みの日は外で遊ぶのが好きな私でしたが
外出するのが怖く
部屋に引きこもるようになりました。
ですが、仕事をやらないといけない責任感もあり
ギリギリのラインでやっていましたが
このまま無理したら一生この病と付き合わないといけないかもしれない不安が強くなり
好きな仕事だったのですが
辞める決意をしました。
上司からは辞めないで週に何回かだけ出勤してくれたらいいからとまで
言ってくれ、すごく有難いお話しでしたが
私はオーバーヒートした身体を治すことを
優先したかったので
退職する運びになりました。
辞めてしばらくは
どこにも行かず
毎日何をしていたのか今は全く記憶がなく
生きているのに死んでいるような感じだったと思います。
少し気分がいい日に近くにあった
タイ古式マッサージの先生の所に
身体をほぐしに行き
ガチガチになった身体をほぐしてもらえた日はよく眠れました。
人の手を借りて
身体をほぐしてもらい
深い眠りにつけて
少しずつ身体がリカバリーできていく
自分の身体…
人に施す仕事ってすごい
と思うようになったのは少し後のことでしたが
自分が癒されたように
同じように身体がオーバーヒートして悲鳴を上げている時に
私の手で手助けをすることができたらという
思いが強くなった30歳の時に
この仕事に就きました。
Melatiにはほぼ日常元気に過ごせる方が来店されることが多いです。
やはり元気でないと人に身体を預けようという気持ちにはなれないと思います。
ですが、自分の身体のコントロールが上手くできない方も
いらっしゃる時はあります。
トリートメントを受ける体力がない時もあるけど癒されたい…
こんな時もあるのです。
そんな時はメニュー以外ででも
どこをどんな風にほぐしてもらいたい
とリクエストしていただければ
喜んでお受けいたします。
私はカウンセラーの資格などはないですが
お話しだけでも大丈夫ですよ❗️
話すことでハートが癒されたらそれはそれのトリートメントだと思います。
あとはヘッドだけでもハンドだけでも
肩だけでも…
私の手が触れても大丈夫であれば
一生懸命ケアいたします。
私がセラピストになりたいと思った目的の一つがこの形でもあります。
今日より明日、明日より明後日が幸せで
元気に過ごしていただけたら
私はこの仕事を始めた意味が生かされてきます。
今の私は不安神経症はほぼ完治してきましたが
過呼吸は年に数回出たりします。
ですが付き合い方も上手になり
酷くならないようになっています。
何よりこんな私を理解してくれている
母や夫の存在が私を助けてくれています。
久しぶりにご連絡下さったお客様にも
一日でも早く快復してもらえたらと願うばかりです。
