日本のメガネは、会社員によって、

売られていると書くと、

当たり前じゃないと思われるかもしれない。

これが、売れない理由の一つであると、

アメリカでセールスマンをしてきて、

思った結論である。

アメリカのメガネは、

フルコミッションのセールスマンによって、

売られている。

フルコミッションというのは、

売り上げがなければ、収入がないということだ。

だから、彼らは、必死で、売込みをはかる。

一日、何時間も車を運転し、

重いサンプルバッグをさげ、

何軒ものお店を訪問する。

たいていの場合は、アポをとっての訪問だが、

いい店があれば、飛び込みでも、訪問する。

そうして、顔をつなぐのだ。

だから、彼らは、売れる商品をいつも探している。

売れない商品には、

優秀なセールスマンはつかないことを、

メーカーも知っている。

だから、

必死になって、

売れる商品をつくる。

日本は給与を保証された会社員が売る。

売れなくても、食っていける。

メーカーも数字合わせのような商品を作る。

作っても、作っても売れない商品を作り、

最後には、

膨大な在庫をかかえて、

倒産となる。

会社員の営業マン、

そして、

売れないものを作り続ける経営者。

アメリカのシステムを見習うべきであろう。