ジャンプ20号のHUNTER×HUNTER277話「侮辱」の感想です。現在10週連続掲載の7週目。



◆キルア&メレオロン(略してキルオロン、やっぱキルメロでいいや)


キルアと合流したメレオロン。キルアはユピー戦に加わるようです。ピトーはコムギの治療中、プフはモラウと監獄ロックでタイマン。確かに、戦力的にみてもユピー戦に加わるのがベストでしょう。それにしてもきるキルアとメレオロンが組むことになるとは、ほんとに予想外。しかも相手はユピーだし。この展開を予想できた人っているんでしょうか?まさしく神、いや、冨樫のみぞ知るってやつですね。

ひとつ気がかりなのはゴン。今のゴンを残していって大丈夫なのか?今のゴンなら「やっぱりだめだ。もう待てない」とか言い出しかねませんが、それ以上にキルアはゴンを信じているってことでしょうか。


キルアとメレオロンがどう動くのかユピー戦の鍵ですね。正直キルアとメレオロンのコンボはあまり相性がよくないとボクは思ってます。「神の共犯者」があるとはいえ攻撃範囲の広いユピーに対してそう何度も近づくわけにはいかないんで、一撃必殺の技を持つ能力者が理想的と言えます。腕を極限まで回したフィンクスの「廻天(リッパー・サイクロン)」で一撃で大ダメージを与えたり、シャルナークのような相手の力量に関係なく相手を操れる操作系能力者がいればいいんですが。キルアの攻撃は電撃。キルアの電撃は一撃必殺の技というよりはむしろ補助てきな役割が多かった気がします。相手の動きを電撃でわずかにとめたり、自分の反応速度を高めたりと補助的に使い、電撃・ヨーヨー・暗殺術を組み合わせバランスよく戦うのがキルアの今までの戦闘スタイルです。さすがにユピーを一撃で気絶させるほどの電撃や対ジョネスのときのように心臓をえぐり出すなんてことはムリだろうからいまいち攻撃力不足な感は否めません。


キルアがメレオロンと「神の共犯者」を発動させて戦うとなると、キルアはメレオロンをおんぶして戦うことになるわけですよね。メレオロンってキルアより体は大きいんでかなり動きずらいんじゃないかな。キルアが電撃技を使ったときにおんぶしているメレオロンには感電しないのかとか、メレオロンをおんぶして戦うって画的にどうなんだろうとかくだらない疑問もあります(笑)


「あと一回分だけオレにくれ」キルアは自信たっぷりにいってます。一回分ってことは一分以内にユピーを倒せるような作戦があるってことですよね。切れ者のキルアのことですから、もしかしたら突入前から自分とメレオロンが組む状況も想定してたのかも知れません。新技「神速(カンムル)」を使うかはわかりませんが、ボクとしては久々にスイッチの入ったキルアが見てみたい。あ~あ早く見てぇ~!!できればあと三週以内でお願いします冨樫さん(笑)




◆ナックルの誤算


ナックルの長所は逃げ足とは意外。でもハコワレと逃げ足って最高の組み合わせですよね。ハコワレは半径100メートル以内にいればカウントが進むわけだから、自慢の逃げ足を生かしうまく相手との距離を保つことができれば無傷で相手を絶に追い込めるわけだ。自分の持ち味がしっかりと念に生かされていて思わず感心しちゃいました。


ナックルの誤算はユピーとの意識の違い。これはボクも前から感じていたことです。先週の感想でも書いたけどユピーにとっては王を守ることが第一。自分に念がかけられたからといって他にも敵がいるかも知れない状況で、むやみに追いかける訳にはいきません。てっきりユピーならナックルの挑発にのってナックルを追いかけていくかと思ってましたが、意外とユピーは冷静でした。単細胞とかいってごめんねユピー。


ユピーとの意識の違いが結果としてシュートの命を救うことになるわけですが、親友を侮辱されたことに怒りタイマンで戦いを挑むナックル。本来なら「おいおい馬鹿なことすんなよ!!やめとけよ」っていいたいところですが・・・・やっぱナックルは熱い漢です。

男ではなく漢です。侮辱と書いてシカトと読ませるとことかがナックルらしくていいですね。理屈ではわかっていても本能には抗えないってところでしょうか。


でもこれでナックル死亡の可能性がかなりあがってしまったような・・・・。泣きながらナックルとシュートの墓に酒を浴びるほどかけているモラウさんの姿が浮かんできたよ、やばい(°д°;)




◆かわいそうなユピー


熱いナックルもいいんですが、ボク的にはユピーに同情してしまいました。ユピーにとっては王を守ることがすべて。討伐軍側が王と護衛軍の分断のために行動しているようにユピーたち護衛軍もまた王を守るために行動しているわけです。最後の煽り文には「見下し、蔑み、侮辱する敵!!」ってあるんですけどどうも違和感を感じます。

王を守ることが絶対の護衛軍にとっては王の安全を第一に考えます。敵が何人いるかもわからないこの状況で、逃げていった敵まで追いかけていけば他の敵の接近を許してしまうことにもなりかねません。この状況では瀕死の敵にとどめを刺すこと、逃げた敵を追うことより王の安全のため王のもとに駆けつけることが一番重要な任務。何が起こるかもわからない敵の念がかけられた状態で、自分の身の危険を顧みず行動したユピーは優秀な戦士と言えると思います。


結果としてユピーとの意識の違いがナックルとシュートを侮辱したことになってますが、これはナックルの言いがかりのきがしてなりません。シュートにとどめを刺したらそれはそれで「よくも俺の親友を!!ゆるせねぇ!!」ってなことになってどっちにしろユピーはナックルの怒りを買う運命だったんではないでしょうか。ユピーかわいそ。


侮辱したってのはナックルとシュートの思い込みって可能性もあります。ほんとはユピーはLOVE&PIECEの平和主義者。「王を守るために仕方なく攻撃したけど、とどめはささないよ。もう向かってこないでね」ってな感じで心を痛めながら戦っていた・・・・・・・ってことないか(笑)


ピトーもプフも王もどこかに消えちゃうし、ポットクリンはうっとうしいし、追い払ったハエがまたわいてくるしで災難続きのユピー。「なんなんだよどいつもこいつもよォォォォォ」ってユピーが叫びたくなる気持ちがよく分かります。がんばれユピー!!ボクはこっそり応援してるよσ(^_^;)




◆プフの謎


分からないのはプフ。「なぜコイツはこんな悠長に殻にこもってられるんだ!?」モラウさんの言うとおり。本来ならすぐに王の元へ向かおうとするハズ。現に最初はモラウを無視し王の所に向かおうとしていた訳ですし、忠誠心の強いプフならなおさらです。それが変身のため殻にこもってからはいっこうに出てこないのはなぜ!?

プフの呼びかけに応じないのも謎。「王はここにはいません。おそらくはあかずの女のところです。」くらいは言ってもいいはずなんですが。


モラウを強敵と見て焦ることなく心理戦に持ち込もうとしているのか、それとも実はプフも楽しくなると夢中になってしまうタイプでモラウの優秀な戦士の感情図にうっとりしちゃってるのかは分かりませんが、殻から出てきたときのプフの姿と真意が楽しみです。



◇今週の一コマ




ボクの個人的に気に入った一コマ。

ユピーの苦労がよく分かります。


ごつい上半身に対して意外にもすらっと細いユピーの美脚がかわいい(笑)

寄り添ってユピーについてくポットクリンもかわいいけどユピーにしたら相当うっとうしい存在でしょうね。









◇作者コメント

池のおたまじゃくしが今年は無事にかえりました。


去年は無事じゃなかったんでしょうか。まだまだ甘いな、冨樫義博!!カエル恐ろしさをわかっていない。

ボクの実家のまえにも田んぼがあって毎年おたまじゃくしが孵化してカエルになってるんですが、夏の夜のやつらの騒音ときたらうるさいのなんのって!!夏の夜にはカエルの恐ろしさを知るとみた(-з-)