HUNTER×HUNTER276話「卵男」の感想。はじめに言っときます。ボクは冨樫信者です(笑)



◆ユピー戦


今週は久しぶりにユピー戦から。姿を現したナックルがとった行動は逃げることでした。おいおい、ナックル(笑)。「わざわざ相手にもう一人敵がいる事を教えるようなもの!?上等!!!!」とか「来いやあーっ!!!」とかいってなかったっけ。メレオロンをうまくいかしつつシュートと協力してユピーを攻略していくと思ってたんですが・・・。完全に想定外でした。


「誰が教えるかバカ野郎が!!!!知りたきゃ捕まえろってんだ!!」ナックルのセリフもそうですが、この緊迫した状況のなかディーゴの絵をきっちり描いてる冨樫先生の遊び心に思わず笑っちゃいました(・∀・)。幽遊白書の仙水戦で幽助がいきなり泳ぎだしたのを思い出します。あの場面結構好きです(^O^)。あのときの幽助には一応作戦があったけど今回のナックルはどうかは疑問ですけど(笑)


このナックルの逃亡作戦、シュートを助けるという意味では成功ですが、当初の目的からは外れてしまっていたんではないでしょうか。ナックル・シュートの任務はユピーを王に近づかせないように足止めすることだったハズ。もしユピーがナックルを無視し、王の所に向かったいたらナックル・シュートの任務は失敗ということになっていました。まぁ、ナックルとシュートは知らないことですがゼノの「龍頭戯画」により王と護衛軍の分断には成功しているので問題はないんだけど。

ユピーも冷静になれば、ナックルを無視し王の護衛に向かうのがベストだったはず。それか「とりあえずリーゼントはほっといて死にかけの手の奴にとどめをさすか」とか考えても不思議ではないですよね。もしプフだったら確実にそうしてくると思うんで今回はユピーの単細胞ぶりに助けられたというところでしょうか。


限界を向かえ倒れ落ちるシュート。崩れ落ちてもなお、ナックルのために「暗い宿」を維持し続けようとするシュートがかっこよすぎる!!メレオロンと一緒に泣きました(ノ_-。)突入後からボクの中でシュートの株が一気に上がっております。がんばれシュートッッッ!!!

「暗い宿」で奪えたのは複眼の1つだけでほとんど影響はなさそうですがあとあと重要になってきたりするんだろうか。とりあえずシュートはいったん戦線離脱のようです。



◆軍団長一の懐疑主義者ウェルフィン


任務成功のためほかのメンバーを探しにいくメレオロン。作戦のためとはいえシュートを残してくる決断をしたメレオロンもまたかっこいい!!遭遇した相手次第では蟻側でやり過ごせると思っていたメレオロンですが、ウェルフィンとは相手が悪かった。ヂートゥなら楽勝だっただろうに(笑)


タイトルの「卵男」はウェルフィンの能力でした。

①「対象者」を定め

②「質問・命令」を込め偽ったもの逆らった者がいた場合

③攻撃が開始される


「卵男(ミサイルマン)」ですか。名前はともかくかなり強力な能力ではないでしょうか。「対象者」・「質問・命令」という制約はあるもののそれほど難しい条件ではないですし「一度発動すれば命中するまで対象者を追い続けその攻撃が命中して生きている者はいない」ってはっきりいって無敵です。ほかに制約があるとすれば弾数が4発しかないということくらいでしょうか。いくらなんでも命令に背いたものを必ず倒せるミサイルを念で作り出す能力なんて強力すぎるんで何かしらは防ぐ手段はあると思います。

そもそも蟻側に念能力が発現してからほとんど時間がたっていないんで、蟻側はほとんど実戦経験はないはず。あくまでも少ないウェルフィンの戦闘の中で卵男を食らって生きていた相手がいなかったということでしょう。


それにしてもウェルフィンの思考回路が面白いです。「自分の能力さえ疑う対象」「オレはこのまま蟻側でいいのか!?」ってwwww。さすが軍団長一の懐疑主義者。この世のすべてを信じていませんね。「オレはこのまま蟻側でいいのか!?」→「そもそもオレは蟻なのか!?」→「あり以前にオレはほんとにウェルフィンという名前の生き物なのか!?」→「なぜオレはいきているんだ!?」こんな感じのネガティブ思考に発展しかねません(笑)


メレオロンの一瞬の気配に気づくカンの鋭さ、「卵男」の強力さ、無香性の消臭剤の香りを嗅ぎ取る嗅覚、思慮深さなどなど軍団長のなかでもトップクラスと思われる実力を誇るウェルフィンなんですが・・・・。

ここでウェルフィンに問いたい!! 

       

「”信じる心”って・・・何ですか?」



◆扉


前回の最後の場面の扉のアップの場面はどうやらメレオロンが部屋に入ってきたということのようです。キルアが最後の方に登場していなったのは「神の共犯者」が発動していたということでしょう。

さすが冨樫義博!!いい意味で完全に予想を裏切られました。ナックルでもなくシュートでもなくキルアにメレオロンをぶつけてくるとは。コムギの治療待ちの状況だったキルアが、今回のメレオロンの合流でどう動くかという新たな楽しみが生まれました。ヂートゥと遭遇するのか、ナックルの援護に向かうのか、イカルゴの補助に向かうのか?まったく予想もつきませんf^_^;

ただキルアとウェルフィンの今後の行動が今の行き詰った状況を打開する鍵となりそう。ウェルフィンが蟻側を裏切り無防備のピトーを攻撃するって可能性もあるかもしれません。



今週で10週掲載の6週目で折り返し地点を向かえましたが相変わらず先の見えない展開が続いております。先を読んでもあっさりとその斜め上の最高の展開を与えてくれる冨樫先生はもはやボクにとって神!!ゴッドファザーです(笑)。先週のゴンやピトーといい、今週のウェルフィンというかHUNTER×HUNTERはどのキャラも最高です。メインキャラはもちろんサブキャラや敵キャラそれぞれの心情がしっかりと描かれていてキャラが立っているというか、漫画の中でしっかりと生きてます。冨樫先生ほどキャラを魅力的に描ける人はほかにいません。最近は美形キャラが活躍するだけの似たりよったりな漫画が増えてるんで、それに比べて冨樫先生はやはり別格。一生ついてきます!!


冨樫信者スサクロがお送りしました。熱く語ちゃってすいません(^_^;)



◇作者コメント

雲の上の諸先輩方と場を同じくする機会に恵まれました精進します。


冨樫先生クラスで雲の上というと鳥山明氏や井上雄彦氏、荒木飛呂彦氏でしょうか。いえいえ雲の上だなんてことはありません。ボクの中での神は冨樫先生ですから!!(まだ言うかf^_^;)