10週連続の3週目。ついにゴンとピトーの対面です。


◇あらすじ

「監獄ロック」でプフの足止めに成功したモラウに対し、プフは鱗粉でモラウを包み「鱗粉乃愛泉」によってモラウの思考を読む。一方、イカルゴは地下におり、「衛星蜻蛉」を展開しパーム捜索を始める。そしてゴン・キルアはついにカイトの敵、ピトーに対面する。


◆煙vs鱗粉

煙でプフを包囲するモラウに対し、鱗粉でモラウを包囲するプフの対決。プフの「鱗粉乃愛泉」は、鱗粉で相手を包みこむことでオーラの流れを鮮明にすることで相手の思考を読むことができるという能力でした。おおまかな感情のパターンから相手の思考を推測するので、洞察力なんかも優れていないとこの能力は使えないはず。
なるほど。知的なプフらしい能力ですね。鼓動のリズムを聞くことで他人の心理状態を知ることのできるセンリツに近い能力みたい。

警戒:覚悟:自信=2:3:5。さすがモラウのダンナ。プフを目の前にしても自信が半分を占めているとは。不安や恐怖が一切ないのもすごい。「時間をかけてくれるなら大いに結構!」「鬼が出ようが蛇が出ようがな・・・」
王と護衛団の分断のためなら自身の敗戦すらいとわないモラウさんの覚悟が伝わってきます。最悪、プフにやられたとしても、死んで強まる念としてプフを「監獄ロック」に閉じこめることができると考えているのかも・・・・・。

ボクは今出てるキャラの中でモラウさんが一番好きだったりします。はじめにキルアに嫌みをいってたし、でかい口叩く嫌なおっさんだったモラウさんだけど、話が進むほどに味をだし、いぶし銀な活躍をみせるモラウさんに惚れました(笑)
美形キャラばかりが活躍するジャンプ漫画のなかで、こんなに渋くてかっこいいおっさんキャラはモラウさんだけです!!「煙があれば何でもできる!モラウの気概が世界を救う」・・・・・ハズ。


◇勝手に選んだモラウさんの名ゼリフ!!

「100%勝つ気で闘る!!それが念使いの気概ってもんさ!!」

「コルトあんたとその子人は喰わないって誓えるかい?もし誓えないなら・・・どこかオレの目の届かない場所に消えてくれ。だがもし誓うなら何人たりともあんた達には指一本触れさせねぇ!!オレの目が黒いうちはな」

「シュート、ナックル、任務が終わったらまず・・・美味い酒を浴びる程飲んで酔っぱらおうぜ。嫌がるお前らを力一杯抱き締めるにゃあ・・・それしか思いつかねぇからよ!!」


◆地下におりたイカルゴ

レオルをハギャと言い間違えるミスを犯してしまったものの地下におりることに成功したイカルゴ。エレベーターの設定がかなり細かくされているんで、これが何かに生かされるのかもしれません。

「衛星蜻蛉」を使いパームを探すイカルゴ。何気にすごい。イカルゴの能力「死体と遊ぶな子供達」は肉体に寄生するだけでなく、念まで使えるとは。クロロの「盗賊の極意」やレオルの「謝債発行機」でさえ死者の念は使うことができないので、かなり強力な能力です。まぁ、イカルゴの能力の場合死体が必要なので、何体も使い分けたり、腐ったりするという制約があるけど。仮にイカルゴはパームを発見できたとしても自分をどうやって仲間と証明するんでしょうか?パームはイカルゴのことを知らないわけだし、パームは敵に見つかったらすみやかに死ぬことを覚悟し敵地潜んでいるわけだし。

ウェルフィンさんはかなりの小物(笑)。裏の王を目指し、たかがビゼフに取り入ろうとひとり空回り気味のウェルフィン。仲間であるブロヴーダまで疑いだすなんて疑心暗鬼になりすぎです。結局、罠を恐れて地下へはいけないビビリですが、人間くさい小物っぽさが結構好きだったりもします。ハンター側とも護衛軍側ともひとり違う思惑をもつウェルフィンの行動が何かに影響してくるんでしょうか?



関係ないけどブロヴーダがフランクリンみたいにマシンガンっぽく攻撃しているのが個人的にはツボ。
エビがハサミからマシンガン!?かっけぇ~~!!



◆対面


ピトーの前にゼノとの対面。「あれ、なんでゼノがいるの?会長と一緒じゃないの?」って思ったそこのあなた!!
まだまだ甘い!!ジャンプ14号の93ページをよく見てください。ゼノの「龍頭戯画」につかまって

いるのは王とネテロのみだったのです。ネテロのゼノへの依頼は王と護衛軍の分断のみだったのだ!!

(まぁ、ボクも今日始めて知ったけど)

(ジャンプ14号 HUNTER×HUNTER 93頁)



「変わったな・・・」 ゼノはキルアに何を感じたんだろうか?イルミの呪縛から解き放たれたキルアの成長を感じたのか?ハンターとして生きるキルアは、いわれるがままに人を殺してきた暗殺者時代とは変わってきたんでしょうか?

ついにゴンとピトーが対面。 「オレはゴン=フリークス。カイトを取り戻すためにお前に会いに来た」 ゴンの言葉からはピトーへの憎しみは感じられませんが、それとは対照的にオーラからは憎しみというか激しいものを感じさせるのが印象的です。

コムギのことを全く知らないし、なぜ治療されているのかもわからないゴン・キルアにとってはまたしても想定外の状況。ピトーは王の命令を守らなければならないし、ゴンが治療中のピトーに襲いかかるとは思えないんで、コムギの治療を待ちつつ、カイトについて話す展開になりそうです。

ゴンはカイトの敵であるピトーだけに集中しているみたいだけどキルアはどうなんだろう?カイトの敵であるピトーに復讐・私怨で戦おうとしているゴンをキルアはとめたがっている気がする。自分が暗殺者として経験してきたような殺し合い、憎しみあいの負の連鎖にゴンを巻き込みたくない、純粋なままでいてほしいみたいなことを思っているんじゃないでしょうか・・・・。


◇作者コメント
自分には向かないと思ってあきらめていたことに挑戦することにしました。

何に挑戦するんでしょうか?毎週連載に挑戦して欲しいと思ってしまったのはボクだけでしょうか・・・・。