I resigned myself to it as my lot. | 情報商材に騙された情報商材バカの君へ餞を

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ネットビジネスで一攫千金を夢見ている君たちへ。もう、終わりにしよう。

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「世の中に“絶対”など、ない」

あらゆる企業の社長様、そして富を蓄えておられる先生様は
常々かように申しております。

しかしながら、『いんたーねっと』という特殊な世界におきましては、
「絶対に儲かる」「絶対に稼げる」という謳い文句が氾濫しているのもまた事実。

はて、我々はいったいどちらを信ずればよいのでしょう。


ある先生様は信者にこうおっしゃいました。

「わたしに100万円を預けてくれれば、絶対200万円稼がせてみせよう」

そのようなことが本当に可能なのですか?

「もし儲からなければ全額返してやる。それほど確かなのだ」


信者の方は何の危険性もないと盲信し、
先生様にお金を預けてよいのか判断に迷うことでしょう。

100万円というのは、大金でございます。

都会ならいざ知らず、
時給1,000円の副業が高給であるという田舎であればなおのこと。


先行き不信で各ご家庭の平均貯蓄額も年々増えていると聞いております。

そのような堅実な方は、上手い話には裏があるということを
親御様から教えられ育てられたのではないでしょうか。

お金が倍になるというのは、魅力的な話でございます。
それ以上に増えるかもしぬという淡い期待も抱かずにはおれません。


迷いを払拭するのは、
先生様に対する信奉心ただ一点ではないでしょうか。


なぜ先生様はそのような話を信者に持ちかけられたのでしょう。

私はその理由が2つあると思っております。


1つは実績のため。

1つは経営資金のため。


信者の方がもしお金を倍に増やしたとなれば、
それは次のお誘いをかける際に有利となります。

たとえそれがひとりでもふたりでも良いのです。

「某氏はわたしのおかげでお金を倍にし、今も増やしておる」

次の信者を獲得するために実例を挙げることができます。

ほかに数十名のお金を増やせなかった信者のことなど
記憶と記録から葬り去っているやもしれませぬが・・・


また、某氏は先生様を増々信じ、啓蒙活動に邁進されるやもしれません。
あの先生様のお導きである、と。

たったひとりの成功した信者が、
100名の新たな信者を連れてくることもあり得る話なのでございます。


経営資金とは何ぞやという疑問をお持ちかもしれませぬが、
これはいたって簡単なからくりにございます。

たとえば銀行や貸金業者からお金を借りる場合、必ず利息がつきもの。

まとまったお金を調達し、設備投資を行う場合、
いかにこの利息を少なくするかも考慮に入れねばなりません。

3000万円を借り入れるのであれば、
30名の信者から100万円ずつ集めたほうが利息はかかりません。

「儲からなければ全額返す」のが1年後であれば、
1年間は無利子で3000万円を使うことができるということに等しいのでございます。

実際の処理はもう少し複雑なのではございますが、
それは先生様のお仕事でありますゆえ我々が特に気にかける必要はございませぬ。


さて、長々とお話しして参りましたが、
絶対稼げるという甘いお誘いを絶対などないと突っぱねるのか、
絶対などないこと自体絶対ないと理屈をつけてご自分を騙されるのか。

財布の紐を握りしめているのは、紛れもなく貴方様にございます。
わずかな蓄えをどう使おうと誰も咎める者はおりませぬ。


ただ、僭越ながら最後にひとつだけ申し上げておきましょう。



貴方様は絶対に稼げませぬヽ(´▽`)/