事業再生をしていますと、投資の失敗が破たんにつながることが多い
ようです。
これは経営者が投資効率につき、適切な判断ができてないことから
起こります。
そこで今回は主な投資意思決定の方法につきご紹介します。
- 回収期間法
回収期間法とは何年で投資した資金を回収できるかを計算して2つの
投資案のどちらが良いかを選択するものです。投資額と予測利益が分
かっていれば回収できる期間は、投資額÷利益で求まります。利益には、
当該投資で発生する減価償却費を含めて考えこれを年間キャシュフロ
ーとよびます。
年間キャシュフロー=利益+減価償却費
回収期間=投資額÷年間キャシュフロー
- 正味現在価値法
耐用年数 5 年のものならばその 5 年間の利益の合計が投資額より多け
ればその投資は成功と言えます。2つの投資を比べる場合にはその差
額が多い方を選べば良いことになります。
価値 =キャシュフローの合計額 - 投資額
しかし今年の 10 万円と5年後の 10 万円は、同じ価値ではありません。
5 年間 10 万円を銀行に預ければ利息が付きますから、資金を長期的に
固定する設備投資には将来の現金価値も含めて考えておかなければな
りません。これを考慮に入れる方法を正味現在価値法といいます。
投資意思決定においては投資回収期間法が簡単で明確ですね。
私の感覚では
飲食店なら5年以内
ITなら1年以内
この移り変わりが激しい世の中 10年以上の回収期間は
考えられないと思います。