西郷隆盛の遺訓として有名な「耐雪梅花麗」を読む。 | JDIDホールディングス株式会社 blog

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西郷隆盛の遺訓として有名な「耐雪梅花麗」です。

 

一 貫 唯 唯 諾
從 來 鐵 石 肝
貧 居 生 傑 士
勳 業 顯 多 難
耐 雪 梅 花 麗
經 霜 楓 葉 丹
如 能 識 天 意
豈 敢 自 謀 安

 




現代語訳

一貫して唯唯諾諾(いいよ、はいよ)と従う者は、
昔から鉄石のような肝っ玉を持っている。
貧しい家に傑士が生まれ、
功業は多くの困難を乗り越えてこそ顕れる。
雪に耐えて梅花麗しく、
霜を経て楓葉丹し。
天意を識るならば、
豈(どうして)敢えて自ら安楽を謀ろうか。
 

解説

この詩は、西郷隆盛の信念である「一諾千金」の精神を歌ったものと言われています。「一諾千金」とは、一度約束したことはどんな困難があっても必ず守るという意味です。西郷隆盛は、この精神を貫くためには、強い意志と忍耐が必要であると説いています。

また、雪に耐えて咲く梅花や、霜を経て赤く染まる楓の葉を例えに、困難を乗り越えることでこそ真の価値が生まれると訴えています。この詩は、西郷隆盛の生き方そのものを表したものであり、多くの人に感動を与え続けています。

この詩は、西郷隆盛が鹿児島藩士であった時代に詠んだものとされています。当時、西郷隆盛は藩主の島津斉彬に仕え、改革を進めていました。しかし、改革は多くの反対意見があり、西郷隆盛は困難な状況にありました。そのような状況下で、西郷隆盛はこの詩を詠み、自身の信念を鼓舞したと考えられています。この詩は、困難な状況に立ち向かう人にとって、大きな励みとなる言葉です。