自己資本比率とは、
企業の全ての資本(総資本)のうち自己資本が占める割合を示すものです。
自己資本とは、
企業が持つ資金のうち、
返済が不要な資金のことで、
具体的には、
経営者や株主が出資した資本金や、
事業によって生み出した利益を積み立てた利益剰余金、
株式発行など資本取引によって生じる資本剰余金などが、
自己資本にあたります。
一方、自己資本の対義語となるのが、
「他人資本」で、
これは資本主以外の外部(他人)から借りることによって集めた資金であり、
負債のうち返済義務のあるものを指します。
自己資本比率は、その企業の安定性や健全性をはかる指標となります。
一般的に自己資本比率は高ければ高いほど良いといわれていますが、
あまりに高すぎても適切ではないと判断されることもあります。
また、自己資本比率の計算方法は以下の通りです。
ただし、
自己資本比率だけを見ても全てを判断することはできません。
その数値が会社の経営状況を正確に反映しているとは限らないからです。
例えば、
自己資本比率が高い会社でも、
その大部分が未払いの負債である場合、
実際の経営状況は厳しいかもしれません。
したがって、
自己資本比率を評価する際には、
他の財務指標と一緒に考慮することが重要です。