季節性感情障害（SAD）は、特定の季節にのみうつ症状が現れる気分障害です。主に秋から冬にかけて症状が出現し、春先に改善するという周期性が特徴です。
以下は克服方法です：高照度光療法: 1～2時間程度、高照度の光を照射します。照度が高いほど効果があり、1週間程度で改善することが多いです。
中断すると再発する可能性が高いため、冬季の間は連日行なうほうが良いとされています。
抗うつ剤: 抑うつ症状が強い場合や光療法で十分な効果が得られない場合には、SSRIなどの抗うつ剤を併用します。
ただし、SADには双極性障害が多いため、春・夏季にはできるだけ抗うつ薬を減量ないし中止する必要があります。
自然光を浴びる: 自然光をできるだけ浴びるようにしましょう。
外出する機会を増やすことや、生活リズムを整えることが大切です。
睡眠: 質の良い睡眠をとることが重要です。
睡眠時間の延長と日中の眠気の増加が同時に起こることが特徴です。
食事: 食欲亢進については炭水化物に対して特徴的で、白米やパン、パスタの他にチョコレートなどの菓子類を好みます。食事にも注意を払いましょう。
SADの長期予後は個人差がありますが、治療を続けていくことで症状を軽減できることを覚えておいてください。