グエル公園内を縦横に走るアーチを下っていく。

視線の先には、ガウディの家博物館。

ゴツゴツした砕かれた石材の列柱が規則正しく並び、きれいなカーブを描いている。
それを囲む生い茂った緑。
あたかも植物の一部と思わせるほどに有機的なデザインである。
そして、それは時が経てば経つほど有機的になっていくであろう。
石材の風化と植物の成長とともに・・・

下から見上げる。


このパイナップルの皮のようなゴツゴツ感がいい。
一つ一つは不揃いで荒い粒だが、きれいにまとまっている。

きれいなカーブを描いて列柱が並ぶ内部空間には、グラデーションをともなった光が入る。

遠景。
時を経て、緑と建築が融和していく・・・

先ほど見えていたガウディの家博物館。

博物館は意外に料金が高く、なにが見所なのか不明だったため入らず・・・
ただ、グエル公園グッズショップには無料で入れるので、
ガウディのモザイクデザイン模様のマグカップを数点購入。

さらに下へおりて、いよいよメインの中央広場へ。
樹の幹のようなデザインが相変わらず緑とマッチしている。

さらに引いて・・・

広い・・・だがこの中央広場がグエル公園の最も低い場所ではないのだ。

広大な中央広場のまわりをすっぽり囲む素敵な長ベンチ。
バルセロナの明るい陽光に映えるデザインである。
このデザインに腰を据えて広場の奥をみると、樹々と融合する列柱は人工物にもはや見えない・・・

広場を1段降りた場所がグエル公園のメインエントランス。
エントランスを挟む2つの小屋は、砂糖菓子で作られたようなかわいいデザイン。

広場のまわりをぐるりと周り・・・

グエル公園の最下部へ。

中央広場の真下部分。
天井のデザインもベンチのデザインから連続し、太陽を連想させるもの。
これまでのアーチと違って、ここの列柱は人工的である。
この二面性も面白い。ガウディ建築の多様性を感じさせる。

小屋側から中央広場を見上げる。
中央広場の周縁を囲むベンチに腰掛けた人たちがちらほら見える。

公園を上ったところにある有機的なデザインとはまた全然違う。
ただ共通点は、色や形といった基本ピースを砕いて再構成する多様性を含んだデザインということ。そして、時を重ねて、素材の風化と緑との融和がより一層高い次元でなされ、常に成長していく生命体としての建築であること。

マドリッドの町並みでも感じたが、
「時の蓄積」こそが最重要ポイントにすえられている文化があるように思う。
それは、日本の都市計画にすっぽり抜けているものではないか・・・
すべて壊しては一から新しいものを作り・・・を繰り返す再開発・・・

そんなガウディの生きた巨大建造物は、
こんな一場面も違和感なく絵になるのだ。

グエル公園のなかで最も有名な
トカゲのオブジェにキスする女性