サグラダ・ファミリア駅からディエゴナル駅に戻り下車。

地下から出るとそこは―
バルセロナのメイン通りの一つ、グラシア通り。

gracia

この通り、バルセロナの中で一番好きな場所のひとつとなりました。
歩道は広く、地面の六角形の石材タイルはガウディのデザイン、緑の高木が規則正しく並び、さらに車道の中に歩行者用の中洲的なスペースが2つもある。
日本でいうと、私的には、表参道をもっと成熟させたような通りである。

この通りには、スペインを代表するロエベをはじめとするブランドショップやレストラン、ホテルなどが立ち並ぶ上品な通りなのだが、その中に突如立ち現れるのがカサ・ミラ。

ガウディの世界遺産である。
中洲に立ち上がる街灯もガウディ作。
新旧の建築が立ち並ぶ…大衆レストランと世界遺産が立ち並ぶ…それも違和感なく。
グラシア通り、そしてバルセロナの懐の深さである。
ウィンドウショッピングをするごとに、世界遺産が立ち現れるのである。

マドリッドで強く感じた歴史も含めて、バルセロナ特有の異種を融合するミックスカルチャーがすべてを飲み込む美意識の強い通りである。

さらにすごいのは、カサ・ミラは集合住宅なのだが、世界遺産になった今も普通に住人が暮らしているという。


時計を見ると6時前。朝のホテルビュッフェから何も食べておらず腹ペコだが、これを見てから夕食にしよう。

これまた素敵な吹き抜け内部空間。

グエル公園同様、緑と建築が融合している。
階段にかかる屋根は海老の甲羅のような有機的な形。

いまだ10世帯ほどが暮らす集合住宅カサ・ミラだが、それ以外の空間が展示スペースとなっている。

カサ・ミラ全体の石膏模型。

サグラダ・ファミリアにもあったが、このあばら骨のような造形が、古代の地下洞窟を思わせる。

屋上へ。


さまざまな形の煙突が並ぶ屋上。

そして、バルセロナの街が一望。

グラシア通りを見下ろす。

カサ・ミラはもちろん素敵だが、それに負けない器―グラシア通りに一瞬にして魅了された。