何故だろうか?

新幹線のグリーン車に乗ると気分が悪くなる。



グリーン車の、通路を挟んで2列ずつのリクライニングシートは

ゆったりとしてとても気持ちいいし、

足置きもあるし、音楽も聞ける。



また、「おしぼりのサービス」や、無料のビジネス雑誌“ウェッジ”もグリーン車ならではで有り難い。




しかし何か、この空間は波長が合わない。





初めてグリーン車に乗ったある日のこと。

指定された座席に着こうとすると、

すでに隣の通路側の席に「先客」が座っており、窓側の(私の)席には大きなスーツケースが置かれていた。



私は「すみません」とその客のスーツケースを退かしてもらい…

彼の膝に当たらないように注意しながら窓側の席に着いた。



ゆったりのシートは、中央の肘宛スペースを取り合う必要もなく、十分なプライベート空間が確保されていた。


が、その先客は、明らかに私が隣に来たことにイラ立っており、

程なくして彼は、車掌に了解を取りつけ、別の座席へと移動していった。



私は白けて周りを見てみた。

すると、確かに車両内は空いており、ほとんどの客は2列シートを独占している状況であった。


私は興味をそそられ、トイレへ行く振りをして“グリーンな客達”の座席をちら見して回った。



面白いように同じブランドの「リモワ」のスーツケースが…、

頭上の荷物台に乗せられることなく、主人の隣のリクライニングシートに鎮座していた。

同じようにのけぞりながら…





その後も何度か、マナーと権利を取り違えた“グリーンな奴ら”を見るうちに、

グリーン車自体に異質な波長を感じてしまう私であった。






えっ?

「人は人。お前はマナーを守って、いつもグリーン車に乗ったら良いではないか!」って?





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………



ふふふ。

私がグリーン車の贅沢なシートに座り、車両内を嫉妬深く眺め回すのは、



JRの無料ポイントが貯まった時だけなのである。